Mariah Carey – Emotions

1曲だけの控えめな参加ですが、Dupreeならではのプレイです

 1. Emotions
 2. And You Don't Remember
 3. Can't Let Go
 4. Make It Happen
 5. If It's Over
 6. You're So Cold
 7. So Blessed
 8. To Be Around You
 9. Till The End Of Time
10. The Wind








Mariah Careyの'91年の作品でセカンドに当たります。プロデューサーにはC+C Music Factoryと、前作に続きWalter Afanasieffそして自身も参画しています。デビュー作のヒットを受けて間を置かずにリリースされ、Wikiによれば世界で800万枚売れたそうで、これまで弊ブログで紹介した作品のうち最もヒットした1枚ではないでしょうか?当時は変に突っ張っていて、ヒットチャートに名を連ねるような作品はあえて距離を置いていたのですが、本作はAdlibなどの音楽誌でも大々的に取り上げられており、7オクターブを駆使する圧倒的な歌唱力、ゴスペルの要素を取り入れた楽曲とアレンジなどが大絶賛されていて、加えて自分にとってはCornell Dupreed参加の文字が気になり、大ヒット作ではありますが例外的に新品で日本盤を購入しました。(晴れて800万人の一員になれました。)直後に、後追いでデビュー作を買いました(こちらは中古盤)。その後も新譜が出るたび気になっていはいたのですが、音楽的にも売り出し方的にもだんだん違う方向に進んでしまったため(ヒップホップ系とセックスアピール方向)関心が薄れていき、次作やクリスマスアルバムなど中古で数枚のCDを買うところで止まってしまいました。



<ギターの聴きどころ>

宣伝謳い文句に、Dupreeの多数曲での参加を期待しましたが、残念ながら5.の1曲のみの参加でした。
しかし、この5が、Carole Kingとの共作によるゴスペル調のスロウで(Carole Kingは自作でArethaもカバーした「Natural Woman」を歌って欲しかったそうですが、自信がないと断られたため、この曲を作ったとのエピソードを何かで読んだことがあります)、曲良し、歌良し、バックの演奏良しでした。
総合な雰囲気で全体的に深いエコーに包まれて演奏が始まります。Dupreeはあえて2拍4拍を刻むようなことはせず、ダブルストップのスライドなどのオブリを渋〜く差し入れてきます。小さな音量で、頻度も多くありませんが、物凄い存在感です。二回り目からは、お得意のヴァイオリン奏法も織り混ぜさらに色気を増し、Walter Afanasieffの弾くオルガン、コーラス隊と共に主役のヴォーカルを盛り上げています。聞くところによると、Arethaの70年代初期のスロウの雰囲気を再現したくてDupreeが呼ばれたとのことです。オルガンもTeeだったらもっとよかったかもしれません。恋の終わりを確かめるような歌詞も切なくてGoodです。この1曲だけで買いです!
他の曲も、ヴォーカルと適度に電化されたバックとのバランスも良く、スロウをはじめ、歌曲揃いです。(1を聴いた時はCheryll Lynnの「Got To Be Real」かと思いましたが)Landauのギターも本作では変にロックっぽくなくいい感じです。
Jazzyな10、この路線は知る限りこの1曲だけですが、この方向に進んでもヴォーカリストとして大成したかもしれません。(この曲のギターVernon Black、オクターブ等、これも味わい深いプレイです。名前だけではピンときませんでしたが、調べたら80年代以降リリースの手持ちのレコード、CDに結構参加していました。Arethaにも)
Mariahさん、最近も活動を続けているようで、ヴォーカルがさらに円熟しているならば改めて聴いてみたいと思っております。



















Emotional度♡♡♡♡♡ なにしろタイトルがEmotionsですので!
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡♡

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