Jazzvisions 7 – Implosions (1987) – Eric Gale

1曲だけの参加ですが充分な聴きごたえです。

A1. All The Things You Are
 2. Loverman
 3. Skylark
 

B1. Softly As In A Morning Sunrise
 2. So What
 



 
Jazzvisionsシリーズ7枚目で'87年の作品です。Jazzvisionsは、以前にCarlton参加作として"All Strings Attached"(邦題:ギタリスト5人衆)を取り上げましたが、本作はGale参加盤でStanley Clarke, Frank Morgan, Roger Kellaway,Ernie Watts, McCoy Tyner, Randy Brecker, Peter ErskineのメンバーでL.A.のWiltern Theatreでのライブ録音です。達人たちがスタンダードの名曲を独自の解釈でのソロを交えて演奏しています。
本作は、CD移行が進んだ'87年のリリースですが、アナログでも出ていたようで(レーザーディスクでも出ていたようです)、'90年代の半ばに、ジャケットにGaleの写真を発見、即購入しました。アナログ不人気の頃だったのでワンコインだった思います。非常に高音質で少し大きめの音でスピーカー(Diatone DS-2000HR)で聞くとライブでの臨場感が感じられます。

<ギターの聴きどころ>

Gale、表ジャケットに写真も名前も出ていますので全面参加を期待しましたが、インナーの解説を読むと参加はA1だけでした。
Frank Morganのアルトに続いてナレーションが入り、Stanley Clarke(B), Peter Erskine(Ds), Roger Kellaway(P)が続きます。Galeは、左から控えめな音量でコードを刻む感じで入ってきます。ソロでは、いつものGale節より抑えめで、しっとりとシングルトーンやダブルストップのスライドでプレイしていますが、二回り目には独特のチョーキングやビブラートが織り込まれ、ピッキングも強めに変わって盛り上がっていきます。その後はバッキングでもコードのみならずオクターブでのカッティングやシングルトーンでのオブリを入れたりしています。他の曲でも達人たちの素晴らしい演奏が聴けるだけに、1曲だけの参加は残念ですが、充分な聞き応えです。
この翌年には、Ron Carterとの"In A Jazz Tradition"をリリースするなど、Jazzに回帰していた時期なのか、サウンドの方もエフェクトを抑えたナチュラルトーンで自分の好みです。(ギターはいつものSuper400CESではなく、設立後間もないHeritageのフルアコを使っています。のちのSuper Eagleでもなく、テールピースの形状など市販品にはない作りのように思えますので試作品なのでしょうか?)
店頭はおろか、ネット上にも滅多に出回らない1枚ですが、見つけたらぜひ聴いてみてください。

















Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡     
お酒のお供度♡♡♡♡♡  

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