Mongo Santamaria / Red Hot (1979) - Eric Gale
見た目ほど辛くはありません。
A1. Watermelon Man 2. A Mi No Me Engañan (You Better Believe It) 3. Jai Alai (Rena) B1. Jamaican Sunrise 2. Afro-Cuban Fantasy 3. Sambita Cubaのパーカッショニスト、Mongo Santamariaの'79年の作品です。時代を反映してDiscoなビートはあるものの、全曲にパーカションが散りばめられていて(自身のプレイに加えて他のパーカッショニストも参加しています)、いかにもLatinという感じがします。Bob JamesのTappan Zeeレーベルからのリリースで、人脈でGaddやGary Kingなど豪華なメンバーがバックを務めます。 この人のことは全く知りませんでしたが、00年頃、いつも通り安箱漁りをしていた時、インパクトの強いジャケットにまず惹かれ、裏をひっくり返すとGaleの名前を発見、ワンコインだったこともあってそのままレジに向かいました。 なお、有名なHancockのA1,ここではディスコ調ですが、私がはじめて聴いたのはAlbert King かBuddy Guyのバージョン(どちらも強烈です)だったので、初めはBluesの曲かと思いました。従いまして、それらと比べるとそれほど大きな違和感はありませんでした。(Hancock自身もHedhuntersでFunk調でやってますし)
<ギターの聴きどころ>
Galeは、A3,B1~B3に参加しています。 ライブ仕立てのA3,この頃流行ったであろう電子音やバスドラ4つ打ちのディスコ調でスタートします。Galeも強くフェイザーをかけたサウンドとナチュラルトーンを取り混ぜて左からカッティングで参戦します。リードはJeff Laytonとのことですが、この方も初耳です。 B1は一転してのジャマイカの朝焼けを思わせる(行ったことありませんが)スロウです。湿り気の高そうなバックの演奏にフルートの音が乗ってきます。GaleはReggaeのリズムでのカッティング、フリーなバッキングでムードを盛り上げた後、いつにも増してダーティなサウンドでソロプレイに入り、フルートと絡みます。フルートの乾いた音とGaleのWetなサウンドが対照的です。 独特のリズムと幻想的なムードを持つB2でも、淡々とリズムを刻みます ラストのB3,パーカッションが熱いリズム隊と、涼しげなフルートが面白い組み合わせです。エンディング付近でスロウダウンしたところで、突如Gale節が現れ、タメを効かせたまま幕を閉じます。 最近見かけませんが、結構夏向きで(海やリゾートや夏の日の恋を期待してはいけません)ジャケットほど辛口ではないのでぜひ聴いてみてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡ |
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