Stix Hooper / Touch The Feeling (1982) – Larry Carlton

Carlton参加曲、クレジット間違いではないでしょうか。A1に1票!

A1. Especially You
2. Let's Talk It Out
3. Feeling Happy



B1. I Touched A Dream
2. You're My Spring
3. Gimme Some Space





Stix Hooperの'82年の作品です。クルセのオリジナルメンバーとして結成時より在籍、重量感と迫力のあるドラミングでリズムの要として数々の名作を作り出してきました。本作はソロとして2作目となり、大半の曲を自作、プロデュースは盟友のJoe Sample,Wilton Felderと共同し、西海岸を中心としたセッションミュージシャンを集めて録音されています。迫力あるGrooveは健在、Jerry Bulterの熱いヴォーカルナンバーなども入っていて、80年代に入っていますが同時期のクルセの作品と比較しても必要以上に電化されていません。音楽性や志向の違いから翌年には脱退してしまいますが、その後のクルセの迷走やリズム面での変化を考えると、如何にStix Hooperが重要な役割を占めていたのか改めて認識させられます。(私の場合、90年代以前の作品を後追いで集中的に聴いていますので尚更そう感じるのかもしれません)
本作もFusionの安箱漁りの中で、裏ジャケにCarltonの名前を発見、クルセの全盛期を支えた二人の再共演、大いなる期待を持って購入した1枚です。'90年代の半ば、500円だったと思います。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには個別曲のクレジットがあり、CarltonはB3にFeatured Guitarとして名前が書かれています。
そのB3、ややタッチWahによるサウンドで、チョーキングや空間を活かしたフレーズではあるものの、正直Carltonのプレイかどうかは判別できませんでした。少なくともCarltonの持ち味を活かした曲調やサウンドではないように感じました。この曲には、Randy Honea(他の曲にもバッキングで参加していますが初めて見る名前でした)と、Buzzy Feitenもクレジットされています。
むしろ、A1の中間部のソロ、トレブルを強調したドライブサウンドで、ピッキングやフィンガリングによるニュアンス表現が行き届いたプレイの方がCarltonらしさを感じました。フレーズの切れ目でのグリッサンド、3連での畳み掛けも、もろCarltonっぽいです。より甘めなサウンドで奏でられるテーマもCarltonと言われたら信じてしまいそうです。この曲のクレジットはRandy Honeaと、Dean Parksとなっています.....その後も本作のギターに関する情報は見つけることができず特定できないのですが、この曲、クレジット標記の誤りではないかと勝手に思っているのですがいかがでしょうか?
他には、A2でPaul Jackson Jr.が野太く艶やかなJerry Butlerのヴォーカルと対極的なチキチキサウンドでシャープなバッキングを聴かせたり、B1でMichael O'Neillが透明感あるクールなソロを聴かせてくれたりとギター的にも聴きどころがあります。クレジットがどうとか、あまり余計なことを考えずに聴いた方がいいかもしれませんです。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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