The Gadd Gang / Live At The Bottom Line (1994) – Cornell Dupree

ライブならではの臨場感と熱気です。。

1. Watching The River Flow
2. Way Back Home
3. My Girl / Them Changes
4. A Whiter Shade Of Pale
5. My Little Brother
6. Che Ore So'
7. Signed, Sealed, Delivered I'm Yours
8. Honky Tonk / I Can't Stop Loving You




The Gadd Gangの'94年の作品です。'88年9月のN.Y.のBottom Lineでの2回のステージからピックアップされた曲を収録した日本企画盤です。
第一線のセッションドラマーとして数えきれないほどのレコードにその名演を残して来たGadd、インナーの池上比佐之さんの解説によると、セッションで求められるhave to do のプレイからStuffでの名声と葛藤を経て、自分にとってのwant to doの音楽をやるために自らがリーダーとなりベストメンバーを集めて結成したというGadd Gangで自分のやりたい演奏が実現できたようです。1st,2ndと'90年以降に遅ればせながら立て続けに聴き(当然'88年の来日公演にも行っておりません、残念!)、その後StuffのメンバーであったRichard Tee,Galeの相次ぐ早すぎる死にショックを受けていたところに本作がリリースされ喪失感を埋めるように繰り返し聴きました。もう30年も経つのですね・・・・今でも聴いているので年月の経過を感じません。

<ギターの聴きどころ>

1.2.8が'86年の1stから、3,4,6,7が’88年の2ndから、5は'84年のソロ作”Gaddbout”(ギターはJeff Mironov)からセレクトされています。5がTeeとの共作である以外はカバーです。本作での新作はありませんが、ライブならではの臨場感、熱気と共に、達人の集まりならではの味わい深い演奏が楽しめます。全体的にはホームグラウンドでの気心の知れた者同志の演奏ということもあって、リラックスした雰囲気です。本当の達人は必要以上に自己主張などせず調和を大事にするのですね。特にDupreeはレイドバックという言葉がぴったり当てはまるような独特のプレイでギター(YamahaのDupree Jam)を歌わせています。個人的にはDupreeの参加作の中でベスト10に入る名盤と思っています。夏の夜にビール片手に是非聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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