The Gadd Gang / The Gadd Gang (1986) – Cornell Dupree

Stuffがより黒くグルーヴィに!

A1. Watching The River Flow
 2. Strength
 3. Way Back Home

B1. Morning Love
 2. Duke's Lullaby
 3. Everything You Do
 4. Honky Tonk / I Can't Stop Loving You
 

The Gadd Gangの1枚目です。Stuffがそれぞれの活動多忙のため'81年ごろには活動を休止し、5年後にSteve Gadd,Richard Tee,Cornell Dupreeに加え、Jazz畑からEddie Gomezがベースで参加し結成されています。80年代後半からの電子楽器の台頭(ドラムはリズムマシン、鍵盤やベースはシンセ、など)でスタジオミュージシャンとしての仕事が減少し、時間的な余裕ができた(経済的な余裕はなくなってきた)、ということでしょうか。この盤もJazzlifeだったかAd lib だったかで紹介されていましたが、当時は受験生で音楽を聴ける時間と使えるお金が限られていたいたため見送り、上京後も他に買いたいレコードがどんどん現れて結局手に入れたのは5年ほど後でした。(おかげで中古ですが800円で買えました)その頃は、Stuffのレコードも全て聴いていましたので、その延長線上にあるのかと思っていましたが、よりBlues色が濃くなっていて、もっと早く聴くべきだったと後悔しました。速攻で次作のHere & Now とライブを探しに行きました。どちらも素晴らしい!

<聴きどころ>

一発目からDupreeのBluesyなプレイが来ます(Bob Dylanの曲とのことですが原曲をまだ聴いてません)入りは、Joe Cockerのバージョンとほぼ一緒です。(これもDupree が弾いてます) GaddとGomezの作るシャッフルに乗って快調に飛ばします。Gomezもウッドベースのようですが、意外に黒い乗りです。そしてA3.!Gaddがハイハットを叩き、Dupreeが弦を刻むだけのイントロがGroovyでシビれます。曲名通り郷愁を感じさせるメロディを紡ぎ、その合間にもリズムを刻むDupreeの独特なギタープレイがなんとも言えません!そして曲が進むにつれパターンを変えて盛り上げるGaddのドラム!オリジナルのCrusadersに勝るとも劣らない演奏と思います。A2,B1,B3のようなスロウでのオブリも美しいです。ラストのHonky TonkはDavid T. もやってますが、音使いは似ているもののまた違う雰囲気で、それぞれの個性が出て面白いです。(ちなみにイントロは、手の小さい私めはKey Fでは指が攣ります。ショートスケールのByrdlandでもダメです。皆様はどうでしょうか?)ギターのサウンドは、これまでの乾いた硬い音色から、少し柔らかく濡れた感じに変化してさらに自分好み?になりこれまた満足です。(一部の曲でコーラスがかかっているのは余計な気がしますが)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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