West Road Blues Band / Live (1983) -塩次伸二、山岸潤史
初期の若々しいプレイですが、すでに完成されています。
A1. Just A Little Bit 2. Ain't Nobody Business, If I Do 3. Walking The Back Street 4. I'll Sing the Blues For You B1. I Wish My Baby 2. Mary Had A Little Lamb 3. Yakety Yak 4. Outside Help West Road Blues Bandの'83年リリースの作品です。帯には、A1~A3が'74.8月琵琶湖8.8 ロック,それ以外が75.9月京都会館のライブで、それおぞれの収録作品からなる編集盤でした。(脱退後の写真のため、ジャケットには山岸さんはいません。) 自分にとってはBlues Powerとともに①高二の京都の修学旅行で風呂の時間に抜け出して買った(それぞれ1500円でした)②Jirokichiで楽屋にサインをもらいに行った(ホトケさんが「このレコード、徳間(レコード会社)が儲けただけで俺らには1銭も入らんかった、兄ちゃん(私のことです)も、音楽やりたいなら騙されんよう気イつけや!と言ってくれました。なお、サインをもらったのはBlues Powerの方です)ため、思い出深いアルバムです。本当に繰り返し繰り返し聴きました。 上京後、Live In Kyotoの中古LP(2枚組)を買いました。ちょっといいお値段でした!。CD再発後、値段が下がっているのを発見し、もう1組買ってしまいました。
<ギターの聴きどころ>
先述の通りの編集版のため、A1〜A3は伸ちゃんと山岸さん、それ以外は山岸さん脱退後です。 A1、松本さんのバスドラに乗せてホトケさんがメンバーを紹介、それぞれ入ってくる形で演奏が始まります。(Funkyです!)本編に入ってからの山岸さんのギターは、本能の赴くままに弾きまくり、ネックが軋むような激しいチョーキングで、続く伸ちゃんのクールに組み立てられたプレイと対照的です。 A2のバラードは、山岸さんはバックにまわり、伸ちゃんがよく歌うソロをプレイします。「音楽は好きでもやるもんではない」というホトケさんの語りが入りますが、50周年を迎える今でも活動を続けておられ感慨深いです。 A3でも山岸さんバック、伸ちゃんソロ担当です。伸ちゃんが珍しくかなり歪んだサウンドでプレイしている一方、山岸さんはトレブリーなサウンドでキレのいいカッティングです。 A4は歌詞の内容、曲とも大好きな曲で(10代の感傷的な気分とあったのでしょう)伸ちゃんのメリハリのある泣きのプレイが印象に残ります。本家のアルバートキングは地元では手に入れることができず、上京後、スタジオ盤、ライブ収録盤とも一気に購入しました。(こちらも必聴です) B1はクリスピーなサウンドでのプレイ、T-Bone Walkerそのものです。ピアノやホーンの参加がゴージャスです Buddy GuyのB2、ホットとクールが同居する伸ちゃんのプレイが貫禄です。(山岸さんだったら引き倒してしまうところと思います) B3はBluesPowerでは二人のギターの掛け合いが印象的でしたが、ここではピアノ、サックスの参加でまた違う雰囲気になっています。 ラストのB4ではサウンド・ニュアンス表現ともコントロールの行き届いたメリハリのあるロングソロで、まるでB.B.かと思わせるような伸ちゃんの上手さが際立ちます。 Live in kyotoのジャケットには、335とテレキャスをプレイする伸ちゃんの写真が写っています。山岸さんはストラトと思います。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
この盤は見当たりませんでした。(それぞれオリジナルはありました)
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