阿川泰子 / Night Line (1983) - 松木恒秀

松木さんの渋いギターがたっぷり!

A1. Night Line
 2. Never Wanna Say Goodnight
 3. Inside Out
 4. Fly Away
 5. Tokyo
 6. When Love Is Gone
B1. The Risk
 2. Bye Bye
 3. The Right To Love
 4. Maybe
 5. Canadian Star
 6. Cross To Bear


この頃は、Japanese jazz singer が百花繚乱の如くアルバムをリリースしていましたが、その中でも美女系の代表格、阿川泰子さんの1983年の作品です。豪華作家陣によるアップ、スロウがバランスよく配置され、Jazzの枠を飛び越えたバラエティに富んだ作品になっています。A5.はSteely Dan 作のようですが、後でDr.strutがやっているのは偶然知ったものの本家がやっているものを未だに見つけられません(情報お持ちの方よろしければ教えてください)A6.もBilly Joelの作品を探しましたが見つからず、かなり後でお蔵入りになっていたことがわかりました。ぜひ聞いてみたいと思っていたら2005年にボックス版が出ましたがなんと5枚組・・・(買いませんでした。最近Youtubeで聴きました)どちらもいい曲であり、阿川さん自身なのかあるいは製作陣なのか分かりませんが、名曲を発掘する力とセンスの良さ、ただの流行の便乗・ビジネスではないと感じ入りました。

<聴きどころ>

裏ジャケにはギターは松木さんしか記載されていません。しかし、1曲目が始まった瞬間、TOTOかよ!と思うようなサウンドで、またしても中身が違うんでは?と思ってしまいましたが、次の曲でいつもの松木さんのバッキングが聞こえてきてこれまた安心しました。しかし、他にも松木さんがやらなさそうなコーラスをかましたアルペジオのA3 A4.などもあり、もう1人以上他のギタリストが参加しているのでは?と思ってしまいました。Playersでの多彩なプレいの延長庵野でしょうか?。A2、A3の右、A6、B3、B6 で松木節が聞けます。特に、アルバムの最後を締めるB6では、いつも以上の味わい深いバッキング・オブリ・(短いながら)ソロで、曲をドラマチックに盛り上げます。(歌詞の中身は誰しも背負うべき十字架を持っている、という意味深で重いもので、若き日のBilly Joel の苦悩が垣間見れます。セールス面を考えると、お蔵入りになった理由もわかる気がします)

松木さんは、阿川さんのアルバムにいくつか参加しており、それぞれ名演を聞かせてくれていますのでまた紹介させてください。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡       

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