上田正樹 / Sweet Love Bitter (1989) – David T. Walker, 山岸潤史、内田勘太郎

ギタリスト揃い踏みです。

 1. I’ll be coming back
 2. 素肌のドレス
 3. ときめきに抱かれて
 4. My love is your love
 5. 夏のテレフォン・ブース
 6. You cry night
 7. Weepin’ in the night
 8. ウォーリアー
 9. ちゃんとやりたい
10. 眠りの扉



上田正樹さんの'89年の作品です。3,7を除く自身の曲を中心にいつも通りの熱い喉を聴かせてくれています。バックのメンバーは、山岸さんと自身のネットワークであろうJames Gadson(Ds),Bobby Watson(B),Michael Wycoffなどの海外勢と、続木さん、笹路さん(Key)、豪華なメンバーです。セールス的には今ひとつだったのでしょうか、ネットなどでもあまり話題に登らず、本作に関する情報があまりないのですが、David T.、山岸さん、内田勘太郎さんなど、大好きなギタリストの参加もあって、上田さんの数あるアルバムの中でも気に入って聴いている1枚です。95年ごろ購入したのですが、すでに新品が手に入らず、当時住んでいた立川駅前でのワゴンセールで偶然見つけたレンタル落ちのCDを1000円で購入しました。

<ギターの聴きどころ>

1,2で、David T. Walker と山岸さんが共演しています。(この2曲はアレンジも山岸さんです)
1は、山岸さん(右)のタメたイントロから入り、初めのうちはバッキングも主導します。David T.はコードプレイからスタートしますが、途中から突如オブリを挿し入れてきてあまりの艶っぽさにゾクっとします。David T.が入ってくると山岸さんは2拍4拍のカッティングやアルペジオなどベーシクなバッキングに徹し、David T.が自由に弾くためののための空間を作っているような感じです。(Carltonのための空間を作るDean Parksのような役割です)情感たっぷりのソロの後は、ヴォーカルの後追いフレーズをタメを聴かせて弾き、あたかもライブでのコール&レスポンスのようです。エンディングに向けて二人のギターが絡みます。
Groovyな2でも、山岸さんがベーシックなカッティング、David T. がオブリという分担です。Michaelのオルガンソロもいい感じです。エンディングに向けてのDavid T.のソロも熱いプレイです。頭のこの2曲で、幸せな気分になります。
アレンジャーとの関係からの推測ですが、他の曲でのギターは3,4,5,6,7,10,11が長岡忠治さん(クンチョーさんと活動しています。タイロンさんのライブでもギター弾いてました。)、8,9が土方さんと思います。みなさん、バッキングの達人なのでどれも素晴らしいプレイです。(7以外は、ストラトだと思います)その中でも7のプレイ、オクターブなどMellowです。8のソロもbluesyです。
New Orleansっぽいビートの5では、エンディングに向けて勘太郎さん(おそらく)のアコギソロが入ります。11のイントロ、ソロも勘太郎さんと思います。
上田さんのヴォーカルの素晴らしさはいつも通りですが、ギターが充実していて、ギタリストが楽しめる1枚と思います。その後見かけたことがありませんが、見つけたらぜひ聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

Amazonには中古品があるのですね。

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