土岐英史 & Rio Som / The Rider (1984) – 山岸潤史

Chickenshackの前身がここにありました。

A1. A Silent Love ~ I'm Flying
 2. A Silent Love
 3. Kick Off
 4. Morena

B1. Avendia Batucada
 2. No One Pursue
 3. It's So Easy
 4. I Am The One

土岐英史さんのセッションバンドRio Som の'84年の作品です。WGP初の日本出身のチャンピオンドライバー 片山敬済さんのドキュメンタリー”甦るヒーロー”のサントラのようです。のちのChickenshackに発展していくメンバーと、佐山さん、野力さんなどのゲストを招いてレコーディングされています。残念ながら映画は見ておらず、 片山さんのこともよく分からないのですが、ルパン3世以来、サントラやアニソンまで守備範囲を広げていて、いつものようにUnionで漁っていたところ、帯のTOKIに反応し、裏をひっくり返して見てのジャケ買いです。A Silent LoveってChickenshackと同じ曲?I'm the One は宮本典子さんのカバー?メンバーも曲名もそそる裏ジャケです。
ライナーノーツはなく、(元から無いのか欠品なのかはわかりません)なんと片山さんをあしらったピクチャーレコードでした。ファンの方にはたまらないのでしょうが、ピクチャーレコードやカラーレコードはノイズが多く、この盤もご多分に漏れず録音後のノイズ除去に手間取りました。英世でお釣りがある値段だったのでまあいいでしょう。


<ギターの聴きどころ>

針を下ろすと聴き慣れたメロディが流れてきました。序曲のようで、すぐさま、疾走感のある本編に突入します。ヴォーカルのバックでのカッティングはいつもどおりですが、後半のソロ、本当に山岸さんでしょうか?ディストーションの効いたワイルドなソロも得意とはいえ、サウンドもフレーズもあまりにも当時流行のHR過ぎて、和田アキラさんか北島健二さんが弾いているのではと思ってしまいました。
A2はお馴染みの名曲でサビが土岐さんの泣きのSaxではないので違和感ありましたが、時系列としてはこちらの方が先なのですね。中村さんのガットも、山岸のさんのアコギのBluesyなソロもこの曲にマッチしています。
続くA3もカッティングからソロの流れですが、ロングトーンとチョーキングを多用したダイナミックなソロです。
ミディアムファンクのA4は中村さんのガットととのコンビネーションです。この曲でのピアノが佐山さんでしょうか?違ってたらすみません。
ラテン調のB1では、中村さんのガットがフューチャーされます。
チョッパーベース(Greggでしょうか?Darekではないような?)が印象的なB2はカッティングソロが見事です。六ピにSoul Train Bandを見に行った時には、五分くらい?延々とカッティングソロをやっていて驚きました!
B3でもカッティングとオブリを取り混ぜたようなリズムのあるプレイがGrooveを作っています。
ラストを飾るミディアムスロウのB4でもセミアコ系のサウンドで味わい深いバッキングをしています。宮本典子さんの時のストラトでのプレイと聴き比べて、よりネチッこい印象です。
レース系のサントラなので、Mellow、Bluesy という面にはあまり期待していませんでしたが、嬉しい誤算でした。同年の宮本さんとのレコーディングや本作がその後のChickenshackに繋がったことを感慨深く感じながら聴きました。




Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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