B.B. King / Live In London (1982) – David T. Walker

B.B.とDavid T.のギター共演!

A1. Introduction
 2. Everyday I Have The Blues
 3. Night Life
 4. Love The Life I'm Living

 
B1. When It All Comes Down (I'll Still Be Around)
 2. I've Got A Right To Give Up Livin'
 3. Encore




B.B.Kingの'82年のLondonでのライブ盤です。(有名な’71年のIn Londonではない方です)もう、B.B.は大好きなミュージシャンの一人で、80年代後半から90年代前半は頻繁に来日してくれたこともあり、貧乏学生だったにもかかわらず、日比谷野音や代々木オリンピックプール、中野サンプラザなど、ショーマンシップに溢れたハズレのないライブに何度も通いました。(同時期に来日したAlbert King やOtis Rush, Fenton Robinsonなどは当たり外れの落差が激しく、ヒヤヒヤしながら見ていた記憶があります)
’78年のMidnight Believer、翌年のTake It Homeなど、Crusadersメンバーとのレコーディング盤もあり、Royal JamではCrusadersのライブにゲスト参加していて、この頃は盛んに交流があったようです。本作でも、油の乗り切ったB.B.のライブのラストで共演しています。なんと豪華な組み合わせ!(CrusadersとB.B.のカップリングライブで、最後、アンコールで合流したのでしょうか?)


<聴きどころ>

従って、David T.の参加はラストのB3のみです。!!Joe Sampleのピアノと聴衆の歓声からはじまり、トランペットに続き、B.B.が甘いロングトーン&ビブラートのよく歌うソロを展開します。それを引き継いで、左からDavid.Tのソロが始まります。B.Bの大きなソロとは対照的に、細かいピッキングで転がるようなフレーズを重ねて行き、御大 B.B.の前でも臆することなく、いつもの音色ながら強めのピッキングで、独自のBluesを披露して行きます。続くBarry Finnertyは、ソロの入りはやりづらそうでしたが、先輩二人のプレイに刺激され、Buddy Guyの多用する半音フレーズや、ピッキングハーモニクスを交え、トリッキーなプレイで応酬します(バッキングにも果敢に挑戦しています)。Saxのソロの後、いつものB.B.エンディングで拍手喝采のうちに幕を閉じます。
もちろん、その前のB.B.の歌と演奏も素晴らしいです。
80年のライブのオープニングのA1、60年代〜70年代のオープニングのA2、60年代からのレパートリーのスローA3、Slim HarpoのA4、Joe Sample作の哀愁溢れるB1、Paul ButterfieldのカバーのB2、ちょっとギターが歪み過ぎかとも思いますが、どの曲でも重厚なヴォーカルとギターが堪能できます。
B.B.は、Royal Jamでもこのメンツと共演しており、3コードのブルース進行ではない曲であっても、人生の機微や歩んできた道のりまでが、深いBlues Feelingになって溢れ出ています。特に、B.B.の歌うStreet Life、Randy Crawfordとは違う味わいがあり絶品です。こちらも聴いてください。


本作とは無関係ですが、Take It Home のジャケット、たった2枚の写真ながら、表、裏、タイトル通りの美しいストーリーがあって、見るたびに目頭が熱くなります。初心に帰って、こんな気持ちでギターを大事に弾かねば!!

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Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ A3,B1は苦み走っていますが、聴き込むと甘いです。
酒のお供度♡♡♡♡♡

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