The Jazz Funk Masters Feat Lonnie Smith – Live Jam! (1992) - 吾妻光良
追悼・・・Lonnie Smith 賑やかに送り出しましょう!
1. Slouchin' 2. Satin Doll 3. Skin Games 4. Blue Turban 5. Milestones 昨日に続いてLonnie Smithです。なんと、日本で日本のミュージシャンとライブレコーディングをしています。'92年、高円寺のJirokichiで、G 吾妻光良さん ,As 梅津和時さん、Ts 片山広明さん、Ds佐野康夫さんというこれまた濃いメンバーでの録音です。CDのライナー(観客によるピーター・バラカンさんに宛てたレポートと放送依頼の形をとっています)によれば、Lonnie Smith 参加の告知の無いライブだったそうで、1部2部終了後、3部にSmithが突然現れたとのことです。居合わせたオーディエンスはラッキーというほかありません。ハモンドとレスリースピーカーから「あの音」が聞こえた瞬間、宗教的喜悦の世界に入ったと書かれています。Smithのオルガンのみならず、メンバー全員のプレイがくどくて熱く、時折交えるコミカルなプレイも含め、とにかく強烈です。Jirokichiは東京のブルースファンのメッカですが、それほど広くない地下の店で酸欠になりそうです。本作、確かLPも出ていたのですが、1曲少ないためCDを買いました。(昔からケチだったもので!)約2時間にわたる深夜の白熱した演奏がこのような形で残されていることに感謝です。賑やかに送り出しましょう!
<ギターの聴きどころ>
吾妻さん、初めて紹介します。Albert Collinsのような鋭い切り込みとGatemouth Blownのようなトンチが混じった激しくも独特(風貌も独特です)のプレイをする人で、日本のブルース・ジャイヴ界の草分けの一人です。日本テレビの音響と二足のワラジで音楽活動を続け、現在も自身のビッグバンド、Swingin'Bappersなどで精力的に活動を続けています。ジャケットを見る限りこの日もいつものGatemouthのサイン入りのES340で、バキバキの指弾きフレーズから流暢なジャズフレーズ(上手い!)を一捻り二捻り加えてプレイしています。特に3.のソロが聴き物です。1弦が013から始まる極太の弦を2度も切ったとのこと、ノリノリのSmithに負けない熱演ぶりが窺えます。 このブログで紹介している他のギタリストの方々とはやや印象が異なるかもしれませんが、是非聴いてみてください。インパクト抜群です。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ 激しい中にMellowな一面を垣間見せます |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ 観客のみなさん、飲むことを忘れて見入ってしまうのでは? |
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