Ron Carter Presents Eric Gale / In A Jazz Tradition (1988) – Eric Gale
追悼・・・Lonnie Smith、ご冥福を祈ります。
1. Eric's Gale 2. If You Could See Me Now 3. Bloomdido 4. Lover Man 5. Jordu 6. Loose Change 7. Blues For Everybody 昨日、TwitterでLonnie Smithが亡くなったとのツイートがありました。享年79歳、謹んでご冥福をお祈りするとともに、感動や勇気を与えてくれたことに改めて感謝し、名演を振り返ります。 本作は'88年のGaleとRon Carterの双頭プロジェクトへの参加作品です。ドラムはGrady Tate、テナーでHouston Person(こんな時に不謹慎でのですが、セクシージャケットで有名な人です)オルガンがいるのにベースもいて、とっても濃いメンバーです。Galeが本格的なJazzをやっているのは初めて聴いたのですが、Blues Feelingに溢れていて、見てはいけない大人の世界を覗いてしまったような気持ちになる一方で、なぜか違和感なく聴くことができました。 この盤は、CDプレイヤーをようやく購入したので、CDを試してみたくて新譜でCDを買いました。同じ年のDupreeのCoast To Coastや、David T.のWith A Smile はLP盤で買っているのに・・・LPで買わなかったことを今更悔やんでおります。やはりこういう音楽は、照明を落として、ターンテーブルが回るのと大きいジャケットを交互に眺めながら、バーボン片手に聴きたいものです。(形から入ってしまってお恥ずかしいです。不謹慎だし。) なお、CarterとGale,金子晴美さんのバックでもBluesyなプレイをしています。
<ギターの聴きどころ>
Jazzのコードバッキング、美しいテーマメロディ、適度に抑制されつつも行くときは行くソロ、全部聴きどころです。Galeのギターとオルガンは合います。酒井潮さんともそうでしたが、クドいもの同士の組み合わせながら、お互いに適度に空間を保っていてしつこすぎません。この時期はジャケットの表裏の写真通りSuper400ではなくL4CESで、軽くコーラスのエフェクトをかました比較的クリーンな音(プレイのクドさは変わりません)なので、Galeのピッキングタッチがよく聴き取れます。Smithのオルガンも盛り上げるところと引くところのメリハリがあるため、音がぶつからず、全体のアンサンブルが濁ることもありません。購入後は、これみよがしにテクニックを見せびらかすようなことのない渋くてセクシーな演奏に夢中になり、しばらくこの盤ばかり聴いていました。聴くとその頃を懐かしく思い出しますが、聴くたびに新たな感動もあります。 あなた達の残してくれた素晴らしい音楽は、いつまでも我々の心に残っています。本当にありがとうございました。これからは、天国で思う存分セッションしてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
リンク