Michael Franks / Objects Of Desire (1982) – Larry Carlton

Carltonの参加は1曲だけですが絶妙です。そしてYoutubeさん、ごめんなさい。

A1. Jealousy
 2. Ladies' Nite
 3. No-Deposit Love
 4. Laughing Gas
 5. Wonderland

B1. Tahitian Moon
 2. Flirtation
 3. Love Duet
 4. No One But You


Michael Franksの'82年作品です。前作までのプロデューサーTommy Lipumaの元を離れ、Brecker BrothersなどのN.Y.勢だけではなく、L.A.系ミュージシャンとの合作になっています。A2でBonnie Raitt、B3でS. Renee Diggsと珍しくデュエットしていていい感じです。プロデューサーが変わって、A1,A4のイントロのホーンの使い方などSteely Danの影響も感じられましたが、曲もヴォーカルもいつも通りのMichael Franksで、多少のシンセ使用はあるものの変に電化されていない自然なサウンドです。アルバム全体からそこはかとない哀愁と気怠さが感じられます。この時代、まだ中学生でしたが、80年代頭に流行ったクリスタル感を象徴してるサウンドなのでしょうか?邦題「愛のオブジェ」だし....
ジャケットはゴーギャンの「二人のタヒチの女」(1889年)です。Youtube,性的として指導勧告を受けてしまったので裏ジャケのFranksの苦み走った顔に変更しました。

<ギターの聴きどころ>

Carltonの参加はA3のみで、CarltonのスタジオRoom335でレコーディングされたようです。しかし使用ギターは335ではなく、この頃から使い始めたValley Artsのストラトと思います。(大変お世話になった中野のGuitar Houseさんより転載させていただきます)ギターが変わっても、Carltonのプレイは全く変わらない素晴らしいプレイです。イントロ、ソロのコントロールの行き届いた鈴の音のような繊細なプレイ、エンディングに向けてフリーに弾くBluesyなプレイ、ハーフトーンのクリアなサウンドでたっぷり楽しむことができます。他の曲でも弾いて欲しかったところです。
以下は、私の妄想です。
Carlton :  ようこそ、Room335へ!
Franks :   (うッ!タバコ臭い)※Carltonはヘビースモーカーです。
      (でもこの曲はCarltonさんに弾いてもらいたいから我慢するか・・・)
  録音中もCarltonタバコばんばん吸う。
Franks : ゴホッ、ゴホッ、Carltonさん、タバコ、少し控えてもらいます?煙くて声出なくなっちゃうんで!
Carton : (えッ、もともとそんなに声出てないと思うけど?俺のせい?)ごめんごめん。今消すよ!
  タバコ揉み消した後、少しイラッとしたので、エンディングのプレイが激しくなったのでした。(フィクションです。)
その後、Carltonとの共演はありませんでした。← 私の認識違いです。90年にBlue Pacificで共演しています。
本作での他のギタリストがタバコを吸うかどうかはわかりませんが、きっちりいい仕事をしています。 
特にB3でのHugh McCrackenのバッキングがいい味を出しています。(なんとなく松木さんのプレイと似ていると感じました)

なお、Carlton自身もソロアルバムで何曲か歌っていますが、やはりウィスパーボイスで、Franksの影響を受けているのでは?と思っています。

      




Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ B3後半のプレイBluesyです
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡
裏ジャケです。

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