Michael Franks / Blue Pacific (1990) – Larry Carlton

Carltonとの久々の共演です。(以前の記事の誤り、お詫びして訂正します)

 1. The Art Of Love (J)
 2. Woman In The Waves (J)
 3. All I Need (W)
 4. Long Slow Distance (T)
 5. Vincent's Ear (W)
 6. Speak To Me (J)
 7. On The Inside (J)
 8. Chez Nous (T)
 9. Blue Pacific (T)
10. Crayon Sun (Safe At Home)(W)





Michael Franksの'90年の作品です。プロデュースを曲によってJeff Lorber、Walter Becker、そして旧知のTommy LiPumaの3人に任せ、バックもそれぞれのプロデューサーの人選でと思われる異なるメンバーで構成されています。(プロデューサーの頭文字を曲の後ろにカッコ書きしました)時代の流れだったんでしょうか、Jeff Rorberプロデュースの曲では打ち込みも使用されていて、今聴くと逆に若干の時代遅れ感を感じるところもあり、プロデューサーのカラーも異なりますが、超個性的なウィスパーヴォイスのせいもあって全体的にはいつもの気だるくも甘い雰囲気で統一されています。
”Passionfruits”以降の作品、徐々に電子化されていき、”The Camera Never Lies”以降はお気に入りのギタリストの参加がないこともあって、CDの時代になってからの彼は全くノーチェックでしたが、ネットで調べたら Tommy LiPumaプロデュース、そしてCarltonが参加とのこと、遅ればせながら購入しました。Objects Of Desireのところで、これを最後にCarltonの参加はない、と断言してしまいましたが誤りでした。お詫びして訂正します。よく調べもせず、思い込みで書いてしまったこと反省します。

<ギターの聴きどころ>

CarltonはTommy LiPumaプロデュース作品のうち、4,8の2曲にJoe Sampleと共に参加しています。
マラソンの練習かよというタイトルの4、Franksのヴォーカルもその内容同様、スピードや力みはなくゆったりと歌っており、Carltonのギターも空間系エフェクトをたっぷりと聴かせ、ダブルストップなどを中心に緩やかに漂うようなオブリでヴォーカルに寄り添います。短いソロも大きなフレーズで、Sampleのソロ共々Jazzyに流れていきます。曲の雰囲気は違いますが、フレーズ的にはEggplantを連想しました。
フランス語で「家」を意味するらしい8、ここでもダブルストップなどを駆使した味わい深いオブリから後半ソロに入っていきます。ナチュラルドライブを基調として、ピッキングダイナミクスでサウンドを変化させるCarlton一流のサウンドメイキングとチョーキングで咽び泣きます。心なしか、銃撃事件以降は華麗なテクニックはそのままに、よりストレートに歌うプレイが増えた気がします。
この2曲、The Art Of Teaにタイムスリップしたかのような嬉しい錯覚を感じました。
この時期は335から離れていて、Valley Artsなどさまざまなギターをプレイしていた時期ですが、同年のMontréalのLiveでも使用していたイエローのレスポールジュニアでしょうか?
Jeff RorberプロデュースではPaul Jackson, Jr.、Buzz Feitenが、Walter Beckerのプロデュース曲ではDean ParksとBuzz Feitenが参加しています。10でのFeitenのアコギ(ガット)プレイもグッとくるものがあります。
もっと早く聴いておけば良かったと、自分のアンテナの低さと思い込みの強さを後悔です。これから聴き込んでいきます。





Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡  

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