Aaron Neville / Warm Your Heart (1991) – Larry Carlton

風貌に合わないメロウな声とメロウなギターが溶け合っています。

 1. Louisiana 1927
 2. Everybody Plays The Fool
 3. It Feels Like Rain
 4. Somewhere, Somebody
 5. Don't Go Please Stay
 6. With You In Mind
 7. That's The Way She Loves
 8. Angola Bound
 9. Close Your Eyes
10. La Vie Dansante
11. Warm Your Heart
12. I Bid You Goodnight
13. Ave Maria







Aaron Neville の'91年の作品です。The Neville Brothersのメンバーの一人(三男)ですが、Neville Brothers結成以前にも、ソロとしても60代の頭から活動しており、「Tell It Like It Is」など、数々の名曲をリリースしています。本作の2年前の'89年には、çとのデュエット曲「Don't Know Much」を大ヒットさせており、そのご縁で、Linda Ronstadtがプロデュース、アレンジ、ヴォーカルで参加しています。バックも有名どころが多数参加しており、それぞれ名演・名唱を聴かせてくれますが、Aaronの色(個性)があまりにも強すぎて、主役を盛り立てる役割に徹しているかのように感じられてしまいます。
80年代後半からのN.O.ブーム、当初は冷めた目で見ていましたが、90年代の半ばごろから山岸さんの影響もあり真剣に聴き始めたところ、すっかり夢中になり、遅ればせながら色々レコードやCDを集め始めました。本作もそのうちの1枚で、かなり遅くなったのですが、'05年ごろユニオンのN.O.コーナーから1000円ぐらいで購入しました。イカつい風貌に合わないメロウな声を聴きながらインナーを眺めていると、すでに聴いていたAllen Toussaintの"Motion"に入っていた6.があり、オリジナルではCarltonがメロウなギターを弾いていたなあなどと思いつつ、メンバーを見たらCarltonの名前がありびっくりした。



<ギターの聴きどころ>

CDなので、曲をすっ飛ばして早速6を聴きます。オリジナルより更に夜の色を濃くしたような空間の多いアレンジに、メロウな声が乗ってきていい感じです。サビの左のギターはCarltonではないな(地場のギタリストBrian Stoltzのようです。他の曲でもいい味を出しています)、などと思っていたら、続いてソロが入ってきました。基本的には、オリジナルと同様の流れるように歌うフレーズながら、若干ドライブが強い分だけエモさが強まり、後半部では重ねでハモリも入れて来ています、その後もオネエ声のヴォーカルにレスポンスするように味わい深いオブリを入れてきて曲を盛り上げます。フェイドアウトしてしまうのが残念なぐらいです。
もうちょっとこの二人の組み合わせを聴きたいのですが、知りうる限りではこの1曲だけのようです
ギターの面では、2のDavid Lindley、3,12のRy Cooder(スライド、アコギ)、4,10でのDean Parks(10ではマンドリンソロも、2年後のクリスマスアルバムにも参加しています)のゲスト参加があり、それぞれのプレイもAaronのハイトーンボイスに絶妙にマッチしていて聴き応えがあります。
どの曲も、これからの季節、蒸し暑い夏の夜に冷たいビールを飲みながら聴くのに最適です。ぜひ聴いてください。


以下は、Carltonがレコーディングのためにスタジオを訪れた時の妄想です。
(LC=Larry Carlton,AN=AaronNeville,LR=Linda Ronstadt)
LC:ここがスタジオか!あれ、中からヨーデルが聞こえるな?(ドアを開ける)(うわ、イカついおっさん、パンチに口髭、ゴツいガタイ、金のネックレス、絶対その筋の人だよ・・・一体誰だよ?)
AN:(ハイトーンで)誰や、ワレ!
LC:(あれ、見かけより1オクターブぐらい声が高いぞ?倍速再生か12フレットカポタストのような声だ・・・)6でギターを弾くラリーカールトンです。
LR:私が紹介したのよ!
AN:よう来たのお!わいがアーロンネビルや!
LC:(えっ!この人が????意外〜〜声と風貌が全然一致しない!Christopher Cross以来の衝撃だ・・・)よろしくおねがいします。(お手柔らかに・・・・)
AN:6.はAllen Toussaint叔父貴の曲やで!叔父貴の時も甘いギター弾いとるようやのお、今回もわいの声に合うようなとろけるようなやつ頼むで!
LC:わかりました(弾く)
AN:(ウォーン、ウォンと泣く)泣けてきたわ!わいはこう見えて泣き上戸なんや!いいギターやな!わいの声にもぴったりや!
LR:私が連れて来たのよ!※'73年の”Don't Cry Now”に参加しています。これは本当です
AN:あんさん、よく見るといい男やな!この後時間あるか?行きつけのオカマバーで飲まへんか?わいみたいなセクシーな男がぎょうさんいて楽しいで!
LC:(ううっ、怖すぎる・・・)すみません、この後、別のセッションがあるのでこれで失礼します。
AN:そうか、残念やな、またよろしくな!(しゃーないからいつも通りDr.Johnと飲みに行くか・・・・)
LC:(あまり関わらない方が良さそうな人だな・・・・さっさと退散しよう。)

キャラ設定も含め、全くのフィクションです。ファンの方すみません。







Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡♡
声とガタイの不一致度≠≠≠≠≠≠≠≠

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