Shirley Scott – Soul Song(1969) – Eric Gale

Turrentineとのがっぷり四つの濃いプレイで、主役を食ってしまいました。

 1. Think
 2. When A Man Loves A Woman
 3. Mr. Businessman
 4. Blowin' In The Wind
 5. Soul Song
 6. Like A Lover
 




Shirley Scottの'69年の作品です。50年代から活躍しており、60年代には非常に多くのアルバムをリリース、Jazzオルガンの女王の異名を持ちます。元々はトランペットとピアノを演奏していたとのことで、そのせいもあり、オルガンジャズにありがちな真っ黒コテコテというよりは、やや淡白なプレイが本来の持ち味です。しかし、アトランティック移籍後1枚目となる本作は、選曲や当時の夫君であるStanley Turrentineはじめとするメンバーの演奏もあり、冒頭の2曲など濃ゆい曲が増えています。(その分、主役の出番が少ない気もするのですが・・・。)
本作を購入したのは最近(3年ほど前)で、日本の再発CD1000円シリーズの中戸盤が新宿ユニオンの4FのRare Grooveのところに680円で置いてありました。ジャズ批評の特集誌「コテコテデラックス」で名前は知っていたので、帯を見るとエリックゲイルの名前があり、しかも大好きな2も入っており、本当はレコードで欲しかったのですがこの値段では買えないと思い、次作の”Something”(こちらは480円)とともに購入しました。


<ギターの聴きどころ>
1、いきなり GaleのBluesyなギターからスタートします。硬質ですが、ビンビン箱鳴りするようなナチュラルなサウンドで突っ掛かるような力の入ったフレーズを連発します。。酒井潮さんやLonnie Smithなどでも紹介しましたが、Galeの特濃Bluesyプレイはオルガンに絶妙にマッチし、バッキング、ソロとも、すでにスタイルが確立していてクセの強さも十分です。
続くsoulの大名曲の2でも、トレモロピッキングも駆使したイントロや、コードプレイにオブリを取り混ぜたバッキングなど個性的なプレイを聴かせます。大きくメロディを歌うTurrentineのサックスに寄り添うような美しいサウンドです。この曲、大村憲司さんの名演が記憶に残りますが、多少はこのバージョンに影響を受けているのでしょうか?
この2曲だけ聴くと主役は誰?というほどのTurrentineとGaleの活躍ぶりです。Bossa風の3,Bob Dylanの4を挟んで、主役の自作曲の5ではザクザクとしたカッティングです。ラストの6もBossa風味で、右に引っ越し、Scottのヴォーカル(お世辞にも上手いとはいえませんがいい味です。)を盛り立てます。音程が怪しいと思ったのか、途中ではガイドするようにメロデイを奏でたりしています。
頭の2曲のコテコテぶりに対し、軽い感じの後半4曲ですが、こっちが本来のScottの持ち味であり音楽的志向なのでしょう。
なお、Galeは、次作の”Something”にも参加しています。合わせて聴いてみてください。







Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡

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