Ashford & Simpson / Come As You Are (1976) -Eric Gale
A2,なぜにここまで歪ませる?Santanaかと思いました!
A1. It'll Come, It'll Come, It'll Come 2. One More Try 3. Believe In Me 4. Caretaker B1. Somebody Told A Lie 2. Tell It All 3. Sell The House 4. It Came To Me Soul界のオシドリDuo、Ashford & Simpson の'76年の作品です。3作目にあたり、前作から2年ほど間を空けてのリリースとなります。前作にはDupreeが参加していましたが、本作ではGale,Tee,GaddなどStuffのメンバーも参加し、よりバックの演奏を充実させて録音されており、セールス的にも飛躍が見られた一枚でした。内容的にも前二作を踏襲していますが、より洗練された印象を受けます。 本作もUnionのセール箱からの’00年代の入手で、買った順番としてはかなり後の方でした。二人の作る美メロとヴォーカルはもちろん、バックの演奏にも期待して購入したのですが、読み通りでした。
<ギターの聴きどころ>
Galeは、Hugh McCrackenとともに、A4を除く全曲に参加しています。 しっとりとA1から始まります。右のオブリに続いて、左に強いフェイザーのコードが入ります。その後も同様の役割分担で曲が進みます。 続くマイナー調のアップA2では、左の小刻みなカッティングに続いて、右からディストーションプレイが入ってきます。間奏のソロ、エンディングのプレイ含めタメと突っ込み、チョーキングとビブラート、くどいほどの繰り返しなどフレージングは明らかにGaleなのですが、なぜにここまで歪ませる、というほどのサウンドです。Ron Carterでのサウンドもなかなかの歪みでしたが、負けず劣らずです。 スロウのA3でも左右での分担です。左はハーモニクスなど小技をかましてくるのでMcCrackenで、右のシンプルなコード、オブリがGaleでしょうか? A4のみElliott Randall, Jeffrey Miranov(Jeff Mironovですよね?)です。寄せたプレイ、サウンドなので、正直2人に変わっていることを感じさせません(クレジットがなければわからないレベルです) B1のスロウでも、A4同様の分担でしょうか? B2は左のスライドバーでのプレイがMcCrackenで、右のカッティングがGaleです。中間のソロもスライド多様なのでMcCrackenでしょう。 ベースのリフがFunkyなB3,左がWahを使ったカッティング、右がノーマルなカッティングと控えめなオブリです。右がGaleでしょうか? キャッチーなB4,ここも左McCracken,右GaLeでしょうか?中盤以降のシングルトーンとダブルストップを交えたリフ、サウンドもプレイもGaleぽいですが、ちょっとあっさりしています。 本作の目玉は、A2のインパクトのあるサウンド、プレイに尽きると思います。こういうマイナー調の曲でのディストーションプレイ、Carlos Santanaが弾いているのかと思わせるほど、二人の泣きのプレイに共通性があると感じました。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
A2のSantana度 | ♡♡♡♡♡ |
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