Bette Midler / Bette Midler (1973) – Cornell Dupree

Dupreeの参加代表作として取り上げられますが、プレイそのものはそれほど目立っておりません。

A1. Skylark
 2. Drinking Again
 3. Breaking Up Somebody's Home
 4. Surabaya Johnny
 5. I Shall Be Released
 
 
B1. Optimistic Voices~Lullaby Of Broadway
 2. In The Mood
 3. Uptown~Da Doo Run Run
 4. Twisted
 5. Higher & Higher (Your Love Keeps Lifting Me)

 
 
 

女優、コメディアン、歌手とマルチに活躍するBette Midlerの'73年のセカンドです。Arif MardinとBarry Manilowがプロデュース、N.Y.勢を中心とした豪華なメンバーがバックを担当し、Atlanticからリリースされ、ゴールドディスクを獲得しました。
Bette Midlerを初めて聴いたのは、高校生の時、FMでサントラの"Rose"に収録されていた「When A Man Loves A Woman」(Percy Sledgeのオリジナルを先に聴いていて、RoseもBette Midlerも知りませんでしたが、FM誌でこの曲をやることを知り聴きました)で、
バックのサウンド含めややRockぽいと思いつつも堂々とした歌いっぷりが気に入りました。
その後、音楽誌などで本作をDupreeの参加作として紹介しているのを知りましたがジャンルとUnionのどの店に置いてあるのかがわからずなかなか手にれられずにいたところ、'90年代の半ばになぜかUnionのジャズ館のエサ箱に入っていたものをゲットしました。(Jazzのスタンダードを多くカバーしているから?)




<ギターの聴きどころ>

個別曲のクレジットはありません。ギターはDupreeと、David Spinozza, Frank Vento, Hugh McCrackenと裏ジャケに記載されています。
A1.A2とBarry ManilowのピアノをバックにしたJazzスタンダードが続きます。ここにはギターは不参加のようです。
BluesのA3では、右のWahの粘っこいオブリも、左の独特のリズム感のあるカッティングもDupreeに聴こえますが、片方はSpinozzaかMcCrackenかもしれません。この曲では恐らくPurdieとRaineyであろうリズム隊のGrooveが素晴らしい!Burdieはお得意のダチーチフレーズを連発しています。
スロウのA4の右のギターはDupreeではないと思います。
Bob DylanのA5の左のギターのバッキングもDupreeっぽく聴こえますが、リズムが比較的素直なのでpinozzaかMcCrackenでしょうか?
ミュージカルナンバーのB1、JazzスタンダードのB2では右からJazzyな刻みが入ります。B2はサウンド的にDupreeと思います。
B3は右のイントロのコード鳴らし、薬指カッティングによるDupreeのプレイでしょう。続くスパニッシュなフレーズとその後の素直なカッティング、後半のオブリやカッティングは??
B4の艶やかなサウンドでのJazzyなバッキングやオブリは、独特のタイミング感やフィンガリング、ピッキングのニュアンスからDupreeでしょう。
B5も、前半は割とカッチリとしたカッティングかと思って聴いていたら、後半アップテンポになるところで突如勢いのあるオクターブのカッティングが入ってきました。これは誰?
音楽雑誌でのDupree参加の代表作、という取り扱いについては、ソロもなくフューチャー度もそれほど高くなく、特定も難しいことから、全然目立ってないとの思いで当初は違和感を覚えましたが、(一聴地味な)バッキングもDupreeの持ち味ということを考えると、今となっては納得です。










Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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