Candi Staton / Chance (1979) – Cornell Dupree

サザンソウルの歌姫とDupreeの共演です。

A1. I Ain't Got Nowhere To Go
 2. When You Wake Up Tomorrow
 3. Rock


B1. Chance
 2. I Live
 3. Me And My Music





Candi Statonの'79年の作品です。70年代のFameでの3枚がサザンソウルファンにはあまりにも有名ですが、大手のWarnerに移籍後もコンスタントにLPをリリースし、通算8枚目に当たる本作では時代を反映してDisco風の曲などもレコーディングされています。Simpson一家のimmy Simpsonと共にCandi自身がプロデュースも担当する意欲作で、ガチのサザンソウルファンには敬遠されがちなWarner期ですがあのソウルフルなヴォーカルは健在、ノリも良く、凡百のディスコミュージックとは一線を画す名作だと思っています。
入学してすぐ、サークルの先輩から聴けと勧められた(命令された?)Fameの"Stand By Your Man"で彼女を知りDeepなヴォーカルに虜になりました(でも値段が馬鹿高く、しばらくは録音してもらったカセットテープを聴いていました)。その後、他のLPも見つけて価格が折り合うたびに少しづつ買い集めていったのですが、本作もそのうちの1枚です。90年代の半ばでしたが、なぜか1000円ぐらいで買えた記憶があります。開けてびっくり、インナーのクレジットにDupreeの名前があり、Candiのヴォーカルだけでも素晴らしいのに、二度おいしい1枚でした!
6度結婚した恋多きCandi(2回目はDeep Soulの重鎮Clarence Carter!)のセクシーなジャケットも見ものです。

<ギターの聴きどころ>

DupreeはA1,A3,B1にRon Millerとのコンビで参加しています。
アップのA1、左右のコンビネーションカッティングです。左のメインではなく、シンコペーション感のある地味に聴こえる右がDupreeのような気がします。
A3,タイトルからRockを想像しましたがA1,A2に続いてダンサブルな曲です。ここでもコンビネーションで、右のオブリを挟みながらのカッティングがDupreeと思います。中間部では、短いながら、クリスピーなトーンで弦をこねくり回すような独特のリズム感でのソロが出てきます。左のRon Millerのノリとキレの良いギターも聴き逃せません。単調になりがちなビートで起伏のある演奏とヴォーカル、さすがです。B1もアップです。ここでもスライドのフレーズを交えた裏を強調したような右のギターがDupreeと思います。後半ウニョウニョサウンドに取って代わられて聴こえませんが。
哀感のあるB2では、Hiram Bullock, Jeff Mironovのコンビがプレイしています。ギターのフュチャー度はこの曲が一番高いです。
Dupreeは比較的地味な参加でした。南部っぽいフレーズも得意なので、サザンソウルでの共演も聴きたかったところです。









Emotional度♡♡♡♡♡  
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡  
酒のお供度♡♡♡♡ 

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