杏里 / Timely!! (1983) – 松木恒秀

松木さんの参加は1曲だけですが・・・

A1. Cat's Eye (New Take)(角松敏生)
 2. Windy Summer (角松敏生)
 3. Stay By Me (角松敏生、土方隆行、松原正樹(ソロ))
 4. A Hope From Sad Street(角松敏生)
 5. You Are Not Alone(松原正樹)
 
B1. 悲しみがとまらない(角松敏生)
 2. Shyness Boy(角松敏生、土方隆行)
 3. Lost Love In The Rain(角松敏生)
 4. Driving My Love(角松敏生、土方隆行)
 5. Good-Night For You(角松敏生、土方隆行)
 


杏里さんの'83年の作品です。6枚目に当たり、角松敏生さんプロデュース(このとき23歳!大半の曲の作詞・作曲・アレンジも)、豪華なバックで録音されています。ヒット曲のA1やB1を収録し、初のオリコン1位となった作品です。
杏里さんを初めて聴いたのは小学生の時で、ラジオから流れたデビュー曲の「オリビアを聴きながら」で、子供心に良い曲だと思いました。しかし、その後、生意気にも邦楽敬遠期に入ってしまったため、自分で買って聴いたのは本作が初めて(90年の半ば)で、実に15年ぶりでした。角松さんのプロデュースということで中古のLPを買いました。 レコファンで380円、今の高騰している価格からはかけ離れた値段でした。これまた開けてビックリ、松木さんが参加していました。キャッチーなメロディ、アイドル路線から脱皮したヴォーカル、センスあるアレンジ、バックの卓越した演奏など、松木さんの参加を割り引いても十分楽しめる1枚でした。本作を機に、杏里さんのLPをやはり破格値で買い集めました。安い時に買っておいてよかった!(本作とは無関係ですが「オリビアを〜」は、作者の尾崎亜美さんのバージョンが絶品です。こちらもぜひ聴いてみてください。そして、Olivia Newton-John R.I.P.)

<ギターの聴きどころ>

松木さんは、ラストのB5のみ、しかもソロだけの参加です。バッキングは角松さん(左のハーフトーン?)と土方さん(右のフロント?)で分担し、それぞれ味わい深いサウンドとフレーズです。曲が盛り上がった中間部で松木さんが登場します。Blursyなペンタを中心としたノートに、チョーキングを絶妙に取り混ぜフレーズをピッキングニュアンスを活かして歌い上げます。惜しむらくはフェイザーのエフェクトが強すぎることで、微妙な表現が薄れてしまっていることです。卓であとがけだったら、ノンエフェクトのリマスター版出してくれないでしょうか?
他の曲も含め、各曲のギタリストを曲名の後ろにカッコ書きしました。角松さんのカッティング(上手い!)、松原さんのよく歌うソロなど
ギター的な聴きどころも満載です。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 松木さんのギターです。
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

本作とは無関係ですが聴いてください。 ギターは鈴木茂さんです。

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