Chere / All Of You (2000) David T. Walker

David T.のギター全開でした。食わず嫌いは良くないですね・・・

 1. 苦い雨
 2. かまわないで…~ハート・唇・涙~
 3. キャンセル
 4. East Wind
 5. IDEA
 6. Slow Down
 7. Tangerine
 8. ハッピーエンド・ブルース
 9. ひたすらに ひたすらに
10. 時の花束を抱えて
11. カスタード
Chereの’00年の作品です。90年代後半は、ネオソウルや和製R&Bブームでディーバが続々とデビューしましたが、無機質な打ち込みのビートと、ヴォーカルスクールで習いました的なうまいんだけど金太郎飴のように個性のない歌唱が好きになれず、もう完全に偏見なのですが、どれも一緒じゃんということであえて聴こうとはしていませんでした。(当時より狭量だったもので、R&BとはRay CharlesやRuth Brownのことではないか?なぜ同じジャンルで括る?と憤っておりました)
本作はAdlib(だったと思います)のレコード評でDavid T. 参加と紹介されていましたが、上記の理由からなんとなく気が進まず、見送ってしまったらあっという間に品切れになってしまいました。中古市場でも見かけることなく、ヤフオクにはたまに出ましたがそれなりの値段だし落札後のやりとりが面倒臭いので手が伸びず、手に入れたのは2010年ごろでした。町田のBook Offの安棚にひっそりと入っていました。



<ギターの聴きどころ>
10年越しに手に入れた本作、早速ビール片手にトレイに入れます。
1曲目のイントロからDavid T.のあの音とあのプレイです。この頃はまだArtexなのかなどと思いつつ、これは飲んでる場合ではないと正座して聴きます。ソロはいつもよりアドリブ感の強い印象を受けました。
David T.は、この1と、3,5,6,8,9に参加しています。
3もミディアムスロウで、左からオブリを入れ、右のコードバッキングとのコンビネーションを作っています。打ち込みのリズムにヒューマンすぎるギターが不思議にマッチしています。LevertのPop,Pop,Popを彷彿とさせます。
5、6も機械的なビートが続きますが、David T.のギターは譜割りにならないタメとツッコミのギターです。
8ではゾクっとするような色気のあるサウンドから始まります。ソロもオクターブなども交え緩急のあるプレイです。
9は、Bobby Womackで聴いたことがあるようなフレーズから始まります。(エンディングでも)
全曲で、艶のある甘めの歌声に(歌詞は深くて重くて驚きました!)やはり甘いサウンドで寄り添うようにプレイしています。バッキング、ソロ、オブリともお得意のフレーズを惜しげもなく連発しています。David T.ファンは必聴です。先入観にとらわれずもっと早く買っておけばよかったと後悔しました。食わず嫌いは良くないですね。(食べても(聴いても)どうしても好きになれないものもありますが。)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡        

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