Carole King – Live At Montreux 1973 (2019) – David T. Walker
動くDavid T. ! 50年近く温められた貴重な映像と音源です。
1. I Feel The Earth Move
2. Smackwater Jack
3. Home Again
4. Beautiful
5. Up On The Roof
6. It's Too Late
7. Fantasy Beginning
8. You've Been Around Too Long
9. Being At War With Each Other
10. That's How Things Go Down
11. Haywood
12. A Quiet Place To Live
13. You Light Up My Life
14. Corazón
15. Believe In Humanity
16. Fantasy End
17. You've Got A Friend
18. (You Make Me Feel Like A) Natural Woman
Carole King の'73年のMontreuxでのライブが収録されたDVD(プラス同内容のCD)です。"Fantasy"のところでも触れましたが、改めて取り上げたいと思います。”Tapestry”からチョイスされた曲を中心とした弾き語りと、ライブ直前に発売された”Fantasy”のレコーディングメンバーとともに演奏される同アルバムからのナンバーで構成されています。こんな貴重な記録がなぜ長らくお蔵入りになっていたのかはインナーの解説にも触れられておらず理由がわかりませんが、50年近くの時を経て2019年にリリースされました。
高二で”Tapestry”を買って以来のCarole Kingのファンでもあり、David T.のファンでもある自分はもちろん発売と同時に購入しました。
<ギターの聴きどころ>
はやる気持ちを抑えて、Macに接続されたスーパードライブにDVDを挿入し、画面に表示されたPlayをクリックします。前半の6曲は弾き語りで約20分経過したところでがバンド登場、Carole King自身がリズムセクション一人一人を紹介します。David T.は最後に紹介され「彼にはついていけないわ」という意味深なコメントの後、弾き語りの7で”Fantasy"が始まります。David T.のダブルストップと低音部リフの組み合わせが印象的な8からバンドが本格的に参戦、座った後ろ姿からストラップをつけないトンガリByrdlandと、後ろにはFenderのアンプ2台が確認できます。また、この頃は潤沢なアフロの毛髪があったこと、強くピッキングする時などは右肘を高く持ち上げる独特のフォームも確認できました。得意技を連発し、体を揺らしながらノリノリのプレイです。
続く9では、ミュートアルペジオやテロリロ、ハーモニクスなどを駆使した後、粘っこいソロに入ります。しかし、画面はDavid T.を映さず、ソロも終わりに近くなっところにようやくクローズアップされます。それにより、この頃はまだピックガードをつけていたこと、後年のようなネック寄りピッキング一辺倒ではなく、ブリッジ付近でのピッキングも併用していることが確認できました。
その後も、ほぼスタジオ盤と同様の曲順でメドレー的に曲が進行します。(10と11の間にホーンセクションの紹介を挟みます)
David T.のギターも基本的はスタジオ録音と同様のフレージングですが、映像と相まってライブならではの臨場感があり、スロウな曲ではよりMellowに、アップの曲ではよりFunkyにプレイしているように感じられます。
16でライブは中締め、バックメンバーは退場し、アンコールで2曲が歌われライブは終了します。欲を言えば、 "Fantasy"以外の曲でもDavid T.はじめバンドに参加して欲しかったところですが、ここは貴重な映像と音源を間近なものにできたことだけで大満足です。
この記事を書くにあたって調べたら、同時期のN.Y.でのライブが”Home Again”として'22年にリリースされていることを知りました。こちらも早速買って聴いてみたいと思います。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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