Diane Schuur / The Gathering (2011) – Larry Carlton

秋の夜長にぴったりの大人の音楽です。

 1. Why Can't He Be You
 2. Healing Hands Of Time
 3. Beneath Still Waters
 4. Til I Can Make It On My Own
 5. Don't Touch Me	
 6. Today I Started Loving You Again
 7. Til I Get It Right
 8. Am I That Easy To Forget
 9. When Two Worlds Collide
10. Nobody Wins




 
Diane Schuurの'11年の作品です。GRPで10数枚のアルバムを残したのち、Atlantic → Concordを経て、本作はVanguardよりリリースされています。私のVanguardのイメージはBuddy GuyやJoan Baezなのですが、本作はSteve Buckinghamのプロデュースのもと、Countryの名作をJazz風にアレンジした作品になっています。とはいえ、主役のSchuurの個性と歌唱力で他の作品と垣根なく聴ける仕上がりになっています。本当の一流は何を歌っても上手いし、自分の色に染め上げてしまうのですね。GRP時代の作品は、David T.全面参加の”Blues For Schuur”以前の作品もLPやCDを見つけるたびに(高くなければ)買っていましたが、移籍以降の作品は日本での人気が翳ってきたのか店頭で見かけることがあまりなくなってしまいました。しばらく時間が空いて、'12年のCotton Club来日に際し本作がネット上でCarlton参加作(ただし海外盤)として宣伝されているのを見て、急いでユニオンに向かったら1枚だけ置いてありました。もちろん買いました!

<ギターの聴きどころ>

インナーには、CarltonはTrack6にSteve Buckinghamとともにゲストミュージシャンとして参加していると書かれています。Steve Buckinghamはプロデューサーなのにゲスト参加とは??でしたが、調べたところ、ギタリストでもあるようです。早速聴きます。まず、イントロでオクターブ交えたナチュラルサウンドが入ります。ヴォーカルが入った後も表情あるフレーズが続き、若干フレーズが固いもののこれがCarltonだと思いながら聴いていました。ところが中盤のサビが終わったところで、チョーキング主体のBluesyなプレイが飛び出し、タメつつも流れるようなフレーズと粘るサウンド、こちらの方がモノホンでした。後半では、左右からヴォーカルを挑発、スキャットと三つ巴で曲を終えます。左もCarlonっぽく聴こえますが、Mark Knopflerがゲスト参加の2でも左でギターを弾いているのでSteve Buckinghamなのでしょうね・・・2のKnopflerさんのギターも個性的です。
他の曲ではSteve Gibson(CountryやFolk系のベテランミュージシャンのようです)がギターですが、どの曲でもツボを押さえた味わい深いプレイです。(1や5、10などのプレイ、メロウです)
秋の夜長にくつろいで浸れる1枚、輸入盤しかないようですがぜひ聴いてください。(B.B.の"Love Me Tender"と共通するものを感じました)






Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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