Johnny Hammond – Wild Horses Rock Steady (1972) – Eric Gale

アブラもニンニクもマシマシの濃さです。

 1. Rock Steady
 2. Who Is Sylvia?
 3. Peace Train
 4. I Don't Know How To Love Him
 5. It's Impossible
 6. Wild Horses

 

 


 
Mr.HammondことJohnny Hammondの'72年の作品です。前年の”Breakout”に続くKudu移籍後の2枚目で、前作同様にCreed Taylor親分プロデュース、若頭のBob Jamesがアレンジ、ArethaやStonesのカバーを含む6曲をKudu組のヤクザな面々を集めて前年の'71年にレコーディングされています。Jazz Funkの名盤としてDJにも人気とのことですが、ここ20年ぐらいそういうお店(昔はクラブと言っていましたが今はなんと言うのでしょうか?)に行ってないので、このジャンルの曲がかかっているさまが想像がつきません。
本作も、CTI50周年復刻シリーズのCDを1000円で購入しました。帯には、ゲイル、ベンソン、ボブマン、メルヴィンスパークスが参加していると書かれています。これは買わないわけには行かない、と言うことで早速レジに向かいました。本当はアナログが欲しいのですが、生来ケチなもので値段に負けました。浮いたお金でラーメン二郎に行き、マシマシにしたため、食べている途中から大後悔しました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケによると、Bensonが4,5に、Galeが1,2,6に参加しています。お目当てはもちろんGaleですが、この時期のBensonはまだおしゃれになる前で、イナたいプレイをしていましたのでそちらも期待大です。しかし、安いだけあって、インナーはチープでそれ以上の情報は書かれていません。本記事を書くにあたり調べたところ、wikiに詳細があり、Bob Mannは3,4,6に、 Melvin Sparksは1,4,6に参加しているようです。
Arethaのカバーの1,原曲ではDupreeがカッティングでしたが、この曲の左はMelvin Sparksと思います。Galeは右で、スリリングなダブルチョーキングでオブリを入れた後、ソロに入ります。一度めはまだ抑えめですが、二発目のソロはフレットやフィンガーボードが擦り切れるのではと心配になるほどのエグいチョーキングを繰り出した後、タメとツッコミで緩急と迫力のあるドスの効いたプレイで圧倒します。この曲ではBurdieのドラムブレイク(ソロのこと?よくわかりません)も入ります。なお、'72年の CTI All Starsのライブでは、Bensonがベキベキピロピロのソロ、Billy Cobhamが手数王のドラムブレイクを聴かせています。(それぞれGaleやPurdieに負けねえぞと言わんばかりの熱いプレイです。)
テレビ音楽のカバーの2では、Wah Wah Watsonもびっくりの変態サウンドでおどろおどろしいオブリやソロを入れますが、ストリングスアレンジやエレピから浮いておりBJに怒られなかったのでしょうか?日本のテレビでは同様のWahサウンドで”笑点”や”天才バカボン”のテーマが奏でられていた微かな記憶があります。なお、この曲のGrover Washington Jrもまだクリスタルではありません。
6はStonesの曲らしいのですが、原曲はまだ聞いておりません(これからも聞かないと思います)。この曲でも1と同様の組み合わせでMelvin Sparksがバッキングとオブリ、GaleがFazzも噛ませたダーティーなサウンドです。中間部で左からソロが入り、初めはGaleかと思いましたが後半のフレージングが滑らかなのと、これはSparksでしょうか?右のギトギトなサウンドと比較しクリーンなサウンドなのでこれはSparksでしょうか?
4では、Bensonがデカい箱(これも400?)のサウンドでイナたいプレイを聴かせます。10年経たないうちに「Gimmie The Night!」などと言ってしまうのだから人間とは怖いものです。この曲もバッキングはSparks?
アブラマシマシ、ニンニクマシマシ、ブタマシマシ、味濃いめ、麺硬めの本作の中で唯一爽やかさを僅かに残す5、ここではBensonがカッティングのようです。しかし、カッティングまで自己主張が強いとはさすがBenson!そしてドラムは手数が多く、ベロシティも127!
演奏する方も、聴く方も体力を求められるパンチが効いた1枚ですので、体調を整えた上で聴いてください。






Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡ 悪酔い注意です。
ラーメン二郎度マシマシ

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