Johnny Mathis / A Special Part Of Me (1984) – Larry Carlton

黒光りするヴォーカルにCarltonのプレイが映えます。

A1. Simple
 2. Love Won't Let Me Wait
 3. The Best Is Yet To Come
 4. Lead Me To Your Love

 
B1. You're A Special Part Of Me
 2. Love Never Felt So Good
 3. Priceless
 4. One Love
 5. Right Here And Now
 


 
Johnny Mathisの'84年の作品です。Wikiによれば、20世紀において三番目に売れたアーティストとのことで、半世紀以上におよびキャリアの中で、リリースしたアルバムのうち、数十枚がプラチナディスク、ゴールドディスクに輝いています。ジャンル的にはPopsにカテゴライズされ、アフリカ系アメリカ人の血を持ち、幼少期に教会で鍛えたしなやかな喉を持ちながらも、Soulシンガーとはみなされていないようです。(その手のガイドブックには一切登場していませんでした)
しかし、70年代後半〜80年代前半などは作風、バックミュージシャンによる演奏からクロっぽさを感じさせる作品も多々あり、安箱を中心に見かけるたびに購入していました。本作もそのうちの1枚で、大好きなA2が入っていることからノンジャンルの500円均一箱購入しました。



<ギターの聴きどころ>

早速聴きながらインナーを眺めたところ、個別曲のクレジットがあり、なんとB3にはCarltonの名前が書かれていました。しかもLeon Ware作です。Michel Colombierのエレピに導かれ美しいメロディをドラマチックに歌い上げるヴォーカルが始まります。左のシングルミュートのリフに続き、右からはドライブサウンドをヴォリュームペダルで巧みにコントロールしたロングトーンが入ります。後半部では、シンセのソロ、かなり強めのドライブサウンドによるソロが入ります。短めながらロングトーンを中心としたよく歌うソロで、80年代のCarltonを感じさせる名演です。その後もヴァイオリン奏法を交えたロングトーンで主役を盛り立てながらF.O.していきます。使用ギターは、左右ともこの時期愛用していた Valley Artsでしょうか? 
お目当てのA2など、その他の曲の大半ではDavid WilliamsがSoulバッキングを聴かせてくれています。70年代後期以降,Michael Jacksonの”Off The Wall”など多くのSoul盤に参加しており、知名度はそれほど高くありませんがキレのいいカッティングなどクロいプレイをする人で、弊ブログにも何度か名前を連ねています。
Soulファンからは人気がないMathisですが、ヴォーカルは黒光りしておりDavid T.参加作もいくつかありますので、他の作品も含めぜひ聴いてみてください。





Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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