JVC Soul All Stars (1996)- David T.Walker,山岸潤史

日本のシンガーとBOPの共演。

 1.Don′t Leave Me This Way / Sincere
   (Thelma Huston)

 2.I Heard It Through The Grapevine / Band Of Pleasure
   (Gladys Knight & The Pips )  

 3.For The Love Of You / Orito
   (The Isley Brothers)
   
 4.All In Love Affair / Minako Obata
   (Stevie Wonder )

 5.Let's Stay Together / 千恵美
   (Al Green)

 6.What′s Going On / 能勢海太
   (Marvin Gaye)

 7.You′ve Lost That Lov′in Feelin / 綿内克幸
   (Righteous Brothers)

 8.You′ve Really Got Hold On Me / 国分友里恵
   (The Miracles, Smokey Robinson)

 9.Sweet Sweet Baby(Since You've Been Gone) / 鴨下泰子
   (Aretha Franklin)

10.The Greatest Love / 永井”ホトケ”隆
   (Aaron Neville)

11.You Send Me / 岩崎宏美
   (Sam Cooke)


当時、JVCに籍を置いていたシンガー10人によるSoulのカバーアルバムです。バックは、Band of Pleasure(1曲はインスト)で、実質的には、Band Of Pleasure With Featured Singerと言えます。(シンガーとオリジナル(カッコ書き)をタイトル後に記載しました)。ベテランも新進気鋭も取り混ぜた人選ですが、どのシンガーも、敬愛し散々聴いたであろう楽曲を自分のものにし、Soulの達人であるBOPの完璧なバックに乗って、活き活きと歌い上げています。この盤は、Ad Libでの紹介記事を見て、発売日当日に新譜で手に入れました。DATに録音して通勤時などしばらくこればかり聴いていました。第二弾、第三弾を期待したのですが、山岸さんの渡米もありBOPの最後のアルバムとなってしまいました。生楽器主体のサウンドは今聴いても新鮮で、その後の雨後の筍のような金太郎飴的なデジタルに溢れたJapanese R&Bとは、全く趣が違う気がします。最近あまり見かけませんが、見つけたら是非聴いてください。

<ギターの聴きどころ>

全部です。どの曲でも、バッキング、ソロに二人のギターが決して出過ぎることなく、リラックスしつつもツボを抑えた歌心に溢れたプレイで楽曲を盛り上げます。バランス的には、山岸さんが一歩引いてDavid T.にメインを任せているような印象がありますが、息のあったコンビネーションが見事です。David T.はこの頃使用していたArtexのシグネイチャーモデルで、アンプのセッテイングなのでしょうか、いつもより高域が抑えられてよりウォームなサウンドになっています。一方の山岸さんも、Artexのプロトタイプと思われるfホールのないセミアコを抱えた写真がインナーに掲載されていますが、音色からすると数本使い分けているかもしれません。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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