Leon Thomas / Blues And The Soulful Truth (1972) – Cornell Dupree

Groovyの一言です。6,8への不参加が残念!!

 1. Let's Go Down To Lucy's
2. L-O-V-E
3. Gypsy Queen
4. Love Each Other
5. Shape Your Mind To Die
6. Boom-Boom-Boom
7. China Doll
8. C.C. Rider




Leon Thomasの'72年の作品です。主な活動の範囲からJazzボーカリストの位置付けのようですが、時折ヨーデルのような奇声?も交えた荒れた声は生々しく、本作のタイトル通りBluesとSoulfulな真実に溢れています。本作はアフリカンテイストやアバンギャルドテイストを織り込んだSoul Jazzで、メンバー構成によって曲調が異なり、DupreeやPurdie,Godon Edwardsなどがバックを固めている1,2,4,7は一際Soulfulです。
本作も、ブームの最中はレアものとして常に高値がついていましたが、'18年に日本でもCD再発され、1000円で購入しました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには、個別曲のクレジットが掲載されており、先述の通りDupreeは1,2,4,7に参加しています。
タメを効かせたギターのカッティングリフから始まる1,JBを想起させるヴォーカルが入ると右からもカッティングが続き、左のフリーなプレイをメインとしたコンビネーションで進みます。全体のGroove,狂ったように歌うヴォーカルと合わせ、抜群のかっこよさです。
2もオリジナルで、語りの合間にハーモナイズドチョーキングを交えたカッティングでフリーキーなヴォーカルに応戦していきます。テレキャスの乾いたサウンドが生々しく、3分弱があっという間に終わってしまいます。
本作の中ではMellowさを感じさせる4,ここでも硬質なサウンドでシンコペーションのあるカッティングでGrooveの一端を担います。この曲でもリズム隊が素晴らしい!
ミディアムスロウの7,ここではトーンを絞ったサウンドでしっとりとコードを流しリフレインしますが、タイミングや音づかいのセンスはさすがです。
ギターはBluesカバーの6と8にLarry Coyellが参加しています(裏ジャケにもトンガリ400を抱えた写真が写っています)が、ファズトーンや気をてらったプレイで、これといって感じるところはありませんでした。当時、人気だったのかもしれませんが、むしろDupreeが弾いた方が格段に味が出て、アルバムとしての統一感が出たのではと思います。
本作、最近はサブスクにも登場したせいか中古品の値段もこなれてきていますので、DupreeとGroovyなリズム隊の演奏、ぜひ聴いてみてください。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

Follow me!