Sherry Winston – Do It For Love (1986) – Eric Gale

可憐なフルートにGaleの泣き節がマッチしています。

A1. Do It For Love
 2. Jim-Beau
 3. Michael's Theme


 
B1. Symphonic Rock Suite #1
 2. Chuck's Funk
 3. Song For Jocelyn
 4. The Roach Song

 


 
Sherry Winstonの'86年の作品です。USのフルート奏者で、数枚のアルバムをリリースしているようですが、音楽誌にはもちろん、ネット上にもあまり情報がなく、詳細はわかりませんでした。(裏ジャケにはLinda RonstadtやBarry Manilowなどと共演したと書かれています。私の持ってるレコードではB. Baker Chocolate Co.に名前が載っていました)。本作がデビュー作にあたり、自身のプロデュースの元、錚々たるメンバーを集めていますので相応の実力と人脈があるものと思われます。
本作も90年代の頭に裏ジャケ買いをしている際にGaleの名前を発見、フルート奏者のLPは聞いたことがありませんでしたがワンコインだったので軽い気持ちで購入しました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのクレジットにはGaleはA1,A3、B3に参加していると書かれています。早速聴きます。
タイトル曲のA1,エレピとシンバルに続いて、右からGaleのギターが入ってきました。左のストラトサウンド(もう一人のギタリストのKent Schuyler)とのコンビネーションで、シングルノートのミュートや微妙なチョーキングのオブリなど、フリーなバッキングです。中間部ではソロもあり、絞り上げるようなチョーキングとビブラートによるロングトーンでの泣きのプレイです。エンディングでもGale節で主役に絡んでいきます。
A3、哀感のあるスロウですが通して聴いてもGaleのサウンドは確認できませんでした・・・??
代わりに、ではないのですがB2でディストーションが強いサウンドながらこれぞGaleというタメと粘りのイントロが入ってきました。主役のテーマに入ってからもカッティングやオブリが続き、曲の後半にはソロまで披露します。多分クレジットの誤りでしょうか?
B3も哀感漂うスロウで、イントロの後、早速短いGale節が現れます。その後はフリーなコードカッティングですが、この曲でも後半に泣きのソロが入り、主役を喰ってしまうインパクトです。
いつも通りのクセの強いGaleのプレイですが、意外にもにもフルートの可憐な響きとマッチしています。
その他の曲では、Kent Schuyler(知らない人です)がFunkのリズムに乗って、シャープなサウンドでのバッキングやRock調のソロを器用にプレイしていますが、Galeのアクの強さには敵いません。
その後、店頭で見かけたことはありませんが、本記事を書くにあたって調べていたらサブスクにもあるようなので、Galeファンの方は
ぜひ聴いてください。(チョッパーベースファンの方もヘヴィFunkのA2とB4を聴いてください)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡
組み合わせの妙度♡♡♡♡♡ ワインとブルーチーズのようなものでしょうか?

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