Teressa Jonette ‎/ Teressa (1987) – 山岸潤史、土方隆行

80年代後半のギロッポンでのムードです。

A1. Dancing To The Beat
 2. Word For Word
 3. When You Whisper
 4. Easy Loving You
 5. Up

B1. Direct Connection
 2. Have Fun Tonight
 3. Special Kind Of Love
 4. East Meets West
 5. Wrapped Up In Your Love



Teressa Jonetteの'87年作品です。阿川さんのバックコーラスを担当していたことからの関係でしょうか、前年'86年に松木さんプロデュースで日本デビューし、六ピでも月一レギュラーで出演していました。本作は、笹路正徳さん編曲担当の第二段で、Bobby Watson(B),Narvin Baker(Ds)など、Chickenshack組の参加もあってよりBlack色が濃い内容となっています。(裏ジャケ記載のメンバー、インナーの個別メンバー(A面B面)を記載します。)この後、翌年もう一枚リリースしてシーンから消えてしまいました。90年代後半からの女性の和製R&Bブーム(ディーバなどと呼ばれていたのでしたっけ?)より10年先行していました。早すぎたのでしょうか?(それを言ったら宮本典子さんは20年先行し、大上瑠璃子さんは25年先行していましたが)実力や内容に基づいてメディアが正当に取り上げ、評価してくれれば、これらの方々の活躍のフィールドは違っていたかもしれません。
そして、本作はなぜかUnionの昭和歌謡館で買いました!テレサテンと間違ってる?

<ギターの聴きどころ>

A面とB1が山岸さん、B2~B5が土方さんです。
山岸さん参加曲は前述の通りChikenshackメンバーがリズム隊(Marvinはファルセット交えてDuetもしています)を務めており、クールさとホットさが同居するReal Blackの味わいです。山岸さんも各曲で黒いGrooveに乗ったキレのいい日本人離れしたカッティングを聴かせてくれます。ギターES347とストラトと思います。(347はコイルタップできるのでシングルサウンドも出ます)
B1ではドライブサウンドのソロもあります。A1などはJazzのテイストも感じられ、鳥肌が立ちました。ただ、欲を言えば、このメンバーなので甘いスロウも聴いてみたかったところです。
B2以降は、土方さんがストラトのシャープなトーンでの職人芸のバッキングです。
B3、B5はメンツが変わりますが黒い基調は変わらず、日本的な情緒が加わった印象です。
前作ともども、見つけたら聴いてみて下さい。(なお、前作、長年探し続けて入手しましたが、松木さんはプロデュースに専念し、ギターは弾いておりません。為念。1曲目がJourneyのようなRock調ギターでビビりますが、甘さという点では本作より上です)


Emotional度♡♡♡♡  
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡
当時のギロッポン度♡♡♡♡♡

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