Michael McDonald / If That’s What It Takes (1982) – Robben Ford

しつこいぐらいソウルフルです。

A1. Playin' By The Rules
 2. I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)
 3. Love Lies
 4. I Gotta Try
 5. I Can Let Go Now

B1. That's Why
 2. If That's What It Takes
 3. No Such Luck
 4. Losin' End
 5. Believe In It



Michael McDonaldの'82年作品です。同年のDoobies活動停止後に発表された初のソロアルバムです。高校生の時にレンタルレコードで日本盤の「思慕」(なんとAORなタイトル!)を借りました。それまでDoobiesは二枚のベスト盤しか聞いてなかったのですが、豪快なムードのTom Johnston期よりもMellowなMcdonald主導の後期の方が気に入ってました。声にものすごく存在感がある人で(Christopher Crossのコーラスなど明らかに主役を食っているように感じました。Patti Labelleとのデュエットでもがっぷり四つで負けていません。)、Black系ばかり聴いていた10代後半〜20代前半にもこの人とJoe Cockerだけは例外的によく聴いていました。時にはしつこすぎると感じることもありますが、また聴きたくなる中毒性があります。ラーメン二郎のようなものでしょうか?
バックもWikipedia記載の通り豪華で、しつこくない適度な演奏がしつこいヴォーカルを盛り上げています。(薄めてはいません。)
実力の割に寡作な人ですが、Motownのカバーアルバムなどカバーを超えた独特の世界を作り上げて、自作、カバー、客演(Carltonの'Til I Hurt Youなど)いずれも熱唱が聴けます
なお、本作も昨日のTeressa Jonette同様、Unionの昭和歌謡館で買いました。尾崎紀世彦のところにありました。←これは嘘です。すみません。Doobieコーナーで1000円ぐらいで買いました。その後、100円で叩き売られているのを何度見かけ悲しくなりました。

<ギターの聴きどころ>

お目当てのRobbenは、B1とB2の2曲に参加しています。
B1では、Porcaroのドラムのキレ(バスドラとハイハットのコンビが時にかっこいいです!)がしつこいヴォーカルと合うなあと思いながら聴いていると、適度なドライブサウンドで流れるようなソロが聴こえてきて嬉しくなりました。(左右重ねなかった方がいい気もします。)
B2は、Gaddにしてはストレートな8ビートだと思って聴いていると、今度は休符と畳み掛ける六連を活かしたBluesyなソロが入っています。Carltonが弾いていると言われても信じてしまうぐらい似ています。(お互いに影響を与え合っているのでしょう)
Lukatherは本作ではいつものギンギンではなく、大ヒットとなったA2はじめ、A4,B1,B3,B5でストラトのクリーントーンでバッキングに徹しています。(ギンギンに弾かないLukatherのプレイは的を射ていて上手いなあと思います。)
ParksはA1,A3,B2,B4で、いつもどおり裏方に徹しています。やはりストラトと思います。 
この頃のL.A.のセッションギタリストのストラト+コーラスのサウンドとプレイが、この後のPopsのバッキングのモデルになったと思われ、影響の大きさを感じさせます(テレビなどで見た日本のPopsのバックのギター、ほとんどMoonなどのカスタムストラト使ってました。その後はValley Artsでした。335はどこへ行った?)
本作はギターの視点で語られることはありませんでしたが、ギタリストの方もぜひ聴いていただきたい名作です。ドラマーの方にも!






Emotional度♡♡♡♡♡  
Bluesy度♡♡♡♡ RobbenのギターAORでもBluesyです。合います。
Mellow度♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡
ジャケット写真が尾崎紀世彦に似てる度♡♡♡♡♡ 声だけでなく、顔も濃いです。

並べると顔の濃さが際立ちます。

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