The Crusaders / Scratch (1974) – Larry Carlton

全てがかっこいい名盤です。

A1. Scratch
 2. Eleanor Rigby

B1. Hard Times
 2. So Far Away
 3. Way Back Home



The Crusadersの74年のライブです。これもあまりにも名盤すぎて今更ですが、観客と一体になった演奏があまりにも素晴らしいので!(Wayne Hendersonによるメンバー紹介までもがかっこいい!裏ジャケの写真も!)ジャケットにRECORDED LIVE AT THE ROXY と書かれていて、オーディエンスとの近さを感じさせるのでそれほど大きなライブハウスではないのでしょうか?
1曲が長いこともあり5曲しか収録されていないので、二枚組にしてもよかったかと思いますが、腹八分目ぐらいがちょうどいいんですかね?その分どれも密度の濃い名演で、曲の長さを感じさせません。
ほとんどのLPをCD復刻後にエサ箱からゲットしたCrusadersですが、本作は、音楽誌でCarltonの名演として紹介があり、割と早い時期に普通の価格で中古盤を手に入れました。評判以上の大当たりでした。

<ギターの聴きどころ>

とかくB2のソロがクローズアップされる本作ですが、A1でのリフ、A2でのハーモニクス奏法&ヴォリュームコントロール、B1でのダブルストップやスライドなどバッキングの部分でもセンスと技が光っていて、コードとリズムを両方担う役割を見事にこなしています。
B2でも、複音でのヴァイオリン奏法のイントロが既に曲のムードを決めてしまっているほど印象的です。二人の管のロングトーン(観客が心配して?"Stop!"と叫んで笑いと喝采を受けています)に続くギターのトーンとフレーズの美しさが月並みですがなんとも言えません。この頃はロングトーン時の結構ビブラートも強めにかけています。こんな美しいメロディを作ったCarole Kingにも感謝です。(今月、80歳になったとのことでいつまでもお元気でいていて下さい)
感動的なラストでも、リフやオブリで曲に彩りを添えています。Gadd Gang山岸さんもいいですがやはり本家は格別です!
なお、ギターは いつものIce Teaの335ですが、この頃は、まだストップテールピースに改造しておらず、オリジナルのままのようでした。いつ改造したのか、作品と共に追いかけてみたいと思います。(私も自分の335オレンジラベル、3ピースネック、ボリュートあり(多分70年もの)、悩んだ末、ストップにしました。)