The Persuaders / It’s All About Love (1976) – Cornell Dupree

ギター当てしてないで俺のシャウト聴け!(By Douglas Scott)

A1. It's Love
 2. Count The Ways
 3. I Need Love
 4. The Quickest Way Out (Vocal)
 5. Who Will It Be Tonight

 
B1. Sure Shot 
 2. Hey Sister
 3. Two Women
 4. Quickest Way Out (Instrumental)
 


 
The Persuadersの'76年の作品です。Spinnersに続き、今回もヴォーカルグループのバックとしての紹介です。The Persuadersは、ギターキッズの皆様には馴染みが薄い存在かと思われますが、迫力に溢れたDouglas Scottのラフなリードと均整の取れたコーラスワークで'70年代に人気を博しました。アルバムの数は多くなく、ビッグネームではありませんが独特の個性と魅力を持ったグループです。スムースさを重視した最近のR&Bではなかなか聴くことができない熱っぽいヴォーカルは聴きごたえがあります。本作はAtlanticを離れてCallaというマイナーレーベルからリリースされていますが、バックにDupreeも参加しているということであればこれはもう聴くしかないでしょう。長年探していたのですが、'10年ごろだったかと思いますが、新宿ユニオンのSoul&Blues館の100均一箱に入っていました。オリジナル?の裸の男女が抱き合ってキスしているエロジャケの方ではなく、女性がマンゴー?を食べているジャケットの方でしたが、収録曲は一緒で、後で確認したところ、内容も一緒でした。多分、価値がわかっていない店員の方が意味不明なジャケットで判断して安箱にぶっ込んだものと思われます。





<ギターの聴きどころ>

ギターは、Dupreeの他に Hugh McCracken, Rudy Love, T.J.Tingall, Tony Mathewに、プロデューサーも務めるNorman Harrisがプレイしています。どのギターの皆様も、ヴォーカルグループのバックとして、ソロなどなく、バッキングに徹していらっしゃいます。さて困りました。Soul盤としては極上なのですが、ギター目線(耳線?)で聴くと、どのプレイがDupreeなのか判別が難しいのであります。
A2のシンコペーションのあるカッティング、スロウのA5でのバッキング、フェイザーが掛かっていますが独特のリズム感のあるB1のカッティング、B3のコード+αのプレイ(いずれも左、B3はエンディング付近の右も?)がDupreeなのではないでしょうか?割と目立っているストラトやセミアコでの(エフェクトの強いものも含め)プレイはそれぞれ味がありますが、Dupreeぽくない気がします。あまりこういう聴き方をしていると、Douglas Scottさんに俺のシャウトを聴け!と怒られてしまうので、あまり深掘りをせず、情熱的なヴォーカルに身を(耳を?)委ねるのが正しい聴き方かも知れません。まだ聴いていないSoulファンの方、ぜひ聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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