Warm Up Show Boat Live At Circus Circus 1(1978) - 塩次伸二、山岸潤史

ブルーズだけではありません。日本のブラック系フュージョンの先駆け!

A1. Isn't She Lovely (ベーカーズ・ショップ)
 2. Moon Fly (ベーカーズ・ショップ)
 3. Valdez In The Country(ベーカーズ・ショップ)

B1. Stomp Everywhere (ダウンホーマーズ・スペシャル)
 2. Feel Like Makin' Love(ジャングル)
 3. Samba De Unity(ジャングル)


'78年に京都のライブ・ハウスCIRCUS CIRCUSで行われたライブです。メンバーはベーカーズショップを母体として、日本のブルーズの黎明期から活躍する山岸さん、伸ちゃん、入道さんが加わり、ブルーズの枠を超えた演奏をしています。メンバーはこちらを参照してください。まだ、この当時、みなさま20代後半〜30代前半なのですが、メンバー個人としても、バンドとしてもブラックミュージックを消化吸収し自分たちのものにしており、熱いGrooveを感じます。この後の日本のフュージョンブームが、ポップ・ロック・夏・オシャレ路線ではなく、ブラック寄りであれば、その後の音楽業界の流れも変わっていたかもしれません。

<ギターの聴きどころ>

A1.はご存知Stevie Wonderのヒット曲です。山岸さんの伸びやかなプレイが印象的です。中盤のソロ船岡さんのソロはDupreeを意識したプレイです。後半のソロは再び山岸さんで、勢いに乗って弾きまくっています。再びメロディに戻って曲を終えます。A2はRhodes の美しいサウンドに絡む2本のギターのバッキングが聴けます。最初のDupreeっぽいソロは鶴岡さんです。セカンドソロは山岸さんです。しかし、この曲のキメのフレーズがまんまChuck MangioneのFeel So Goodです。Donny HathawayのA3は、Bensonもやっています。ここでの演奏は、フェイザーのカッティングなど、前年のRitenourのプレイを下敷きにしているようです。B1.は、DupreeのOkie Dokie Stompを思わせる曲調ですが、ここでの伸ちゃんのプレイが素晴らしいです。音のタイミング、強弱、フレイズの組み立て、ホトケさんが「世界一、いや宇宙一上手い」と言っていたのが頷けます。船岡さんもトリッキーなフレイズを交えながら応酬します。Roberta FlackのB2は、太く柔らかい入道さんのヴォーカルが滲みます。ソロは伸ちゃんか船岡さんか迷いましたが、フレーズ運びから伸ちゃんと思います。(船岡さんは突っ込み気味ですが、この曲はタメ気味なので)Marleneもやってましたが(ギターは松木さん)、この曲は当時から日本での人気が高かったのでしょうか?
ギターは山岸さんがグレコに特注したという355モデル(インナーに写っています)、伸ちゃんと船岡さんはストラトと思います。
続編の2では、入道さんのヴォーカルを中心としたブルースセッションで、ここでも伸ちゃんと船岡さんのギターが聴けます。
Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡ B1 はすごい!
Mellow度♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡

気に入っていただけたらフォローお願いします

コメントを残す