The Crusaders / The Good And Bad Times (1986) David T. Walker, Larry Carlton

David T. とCarltonのギターソロ共演!A2も素晴らしい!

A1. Good Times
 2. The Way It Goes
 3. Sweet Dreams

B1. Mischievous Ways
 2. Sometimes You Can Take It Or Leave It
 3. Three Wishes


'86年の作品です。前作Ghetto Blasterともども、Stix Hooperの脱退や電子音の本格導入、ブラコン寄りの楽曲などからサウンドが変わって来ていて、昔からのファンからは敬遠されている哀れな作品です。しかしながら、個人的には、大名曲のA2や、盟友のDavid T.とCarltonをギターで、Nancy Willsonをヴォーカルでゲスト参加させるなど、一部の曲ではむしろヒューマン回帰していて、よく聴いた一枚です。私の場合、70年代からのアルバムをリアルタイムで聴いたのではなく、数枚を除いて90年以降に安レコ一気買い&一気聴きしたせいだと思いますが、どの時代のどの盤も時代を反映した良作だと感じています。ただ、このジャケットはちょっと・・・

<ギターの聴きどころ>

A2.のイントロのさりげなく入ってくるDavid T.のギターの音色とフレーズがなんとなく切なくてまず引き込まれます。ヴォーカルが入ってからも決して弾きすぎることはないのですが、要所要所でくすぐるようなセクシーなプレイをしていて曲に彩りを添えています。(Youtubeにもこの曲のライブ映像があって、そちらはさらに痺れる歌と演奏です。こんなに熱いNancy Wilsonは聴いたことがありません!一時期、消えてましたが、高画質になって復活しています。嬉しい) 続くA3.は二人(+Dean Parks)の共演です。Wilton Felderの吹くテーマにDavid T. がテロリロとしたオブリを奏で、時折低音弦を激しくはじくようなパーカッシブなプレイを織り込みます。続くサビではCarltonがメロディをユニゾンで重ねます。ピアノソロを経て、まずCarltonのソロが始まります。軽いドライブサウンドでチョーキングを多用したロングトーンと畳み掛けるようなフレーズをつなぎ合わせ、いつも以上にドラマティックな流れるようなプレイです。再びテーマ、サビを挟んで、David T.のソロが始まります。細かいピッキングで、いつもより多い音数ですが、ピッキングの強弱でフレーズに躍動感を与えています。サウンドもスタイルも異なる二人ですが、いずれも歌心に溢れたプレイです。B2、B3では、Rick Zuniger(初めて名前を見ました)というギタリストが、ドライブソロを弾いています。
しかし、本作でも、延々と的確なバッキングをするDean Parksも素晴らしい!



Emotional度♡♡♡♡♡ A2です
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡A2のサウンドです
酒のお供度♡♡♡♡

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