井上大輔 / 哀 戦士 (1981) – 松木恒秀

アニメの挿入歌ですが、泣きの松木節にシビれました。

A. 哀 戦士

B. 風にひとりで
 
 

 
 


井上大輔さんの'81年のEP盤です。劇場用「機動戦士ガンダム」の挿入歌のようです。井上大輔さんは、ジャッキー吉川とブルー・コメッツのフロントマンとして活躍後、作曲家として多くのヒット曲を世に残していますが、ガンダムの作者である富野由悠季さんの大学時代の同級生とのことで、本作の作曲のみならず、久々のヴォーカルを聴かせてくれています。自分は年齢的にはドンピシャのガンダム世代で、同級生たちはプラモデルを作ったり皆夢中でしたが、昔から争いごとが好きではないのと、周りが盛り上がれば盛り上がるほど冷めていくへそ曲がり気質であったため、TVも映画も一度も見たことがありませんでした。そのままガンダムを知らずに一生を終えるところ、松木さんが亡くなった時、タモリさんの作品や”大追跡”を貸してくれた大学時代の音楽仲間が、確証はないが松木さん参加作だと教えてくれました。(確かYoutubeのリンクを送ってくれたものを見ました)早速、ネットで調べるとEP盤が出ているようで、ユニオンの昭和歌謡館でGetしました。300円ぐらいでした。

<ギターの聴きどころ>

EP盤なので、2曲しかなく、参加ミュージシャンのクレジットもありませんが、B面のスロウでの左のギターは松木さんに間違いないと思います。右のアコギのアルペジオに、物悲しげなハーモニカが乗って曲が始まります。松木さんは2拍だけを刻む(4拍は打たない)カッティングからスタートしますが、曲が進むにつれ、ダブルストップのスライドや、ミュートも織り込んだタメたチョーキングなど、感情を込めた焦らしと泣きのプレイでヴォーカルに寄り添います。あたかもBlusmanが自身のヴォーカルとギターでコール&レスポンスしているかのような見事な組み合わせで、人生の儚さを歌うかのような歌詞とも絶妙にマッチしてシビれました。
A面の方も、松木さんが参加しているのではと期待して聴きましたが、左右でギターは活躍しているものの、両方とも松木さんではないと思います。しかし、両曲とも救いのない辛い歌詞、アニメとしてのターゲット層は中高生だと思うのですが、劇中歌とはいえ、こんな厭世的な言葉を連ねていいのでしょうか?
ガンダムのサントラは他にもたくさんあるようで、他の曲にも松木さんが参加しているのかも知れませんが、未だ聴いておりません。(結局、自分とガンダムの接点はここだけでした。)松木さん参加の有無、ご存じの方がいらっしゃったら教えてください。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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