佐々木久美 / Soul Sound On Victron (1977) – 山岸潤史

素材は民謡ですが、立派なJazz-Funkです

A1. 佐渡おけさ (新潟県)
 2. 黒田節 (福岡県)
 3. 谷茶前節 (沖縄県)
 4. ソーラン節 (北海道)
 5. おてもやん (熊本県)
 6. 斉太郎節 (宮城県)
 
 
B1. 花笠音頭 (山形県)
 2. 木曾節 (長野県)
 3. ドンパン節 (秋田県)
 4. 炭坑節 (福岡県)
 5. 安里屋ユンタ (沖縄県)
 6. 中国地方の子守唄 (岡山県)



 
 
佐々木久美さんの'77年の作品です。日向坂46ではありません。オルガン奏者&ヴォーカリストとして数々のセッションに参加している佐々木久美さんです。古くは山下達郎さんや上田正樹さん、最近ではMISIAやEXILEのバックコーラスに参加しているそうです。自分はそんなメジャーな世界ではなく、80年代の終わり頃、高円寺Jirokichiでホトケさんと房之助さんのユニットの一員としてハモンドB3を揚々と弾いているのを見た(聴いた)のが鮮烈に印象に残りました。(確か、Let Me Love Youでヴォーカルの房之助さんが、歌詞からDrive Me Crazy,久美ちゃん!とシャウトした後、激アツなオルガンソロに入り、その後房之助さんのギターとの掛け合いになだれ込みました。鳥肌が立つかっこよさでした。曲の間にSomoke On The Waterのあのリフを取り混ぜたりしていて茶目っ気もある方でした)
リーダー作はないかと探したところ、本作に行き当たり、民謡?と思いましたが、裏ジャケには山岸さんの写真もあり、2000円ぐらいだったと思いますが、ものは試しと購入しました。
Victronという電子オルガンを使用し、民謡を素材に取り上げていますが(曲名の後ろに県名を記載しました)、 入江寛さん(B)、四ツ田ヨシヒコさん(D)、斎藤ノブさん(Per)、緒方泰男さん(kyd)からなるメンバーのタイトでGroove感のある演奏もあり、民謡という先入観がなければ立派なJazz-Funkです。

<ギターの聴きどころ>

山岸さんは全曲に参加し、録音時はまだ24歳でありながら堂々としたプレイでバッキング、ソロに大活躍です。(ちなみに佐々木久美さんは年齢非公表ながら、録音時19歳のようです)
A1、A2、A3、A4でのWahも駆使したキレとノリのあるカッティング、A5でのメロウバッキングとオルガンとの掛け合い、A6でのタメと泣きのあるBluesyなソロ、B1でのRockテイストを感じさせる低音弦でのバッキング、B2でのパーカッシブなWahバッキングと若干ツッコミ気味に入るソロ、メロウに化けたB3(こんなドンパン節は聴いたことがありません!)でのセクシーな(エロい)プレイ、同じく超有名なB4での佐々木さんとのHRな掛け合いで月が出まくり, 沖縄民謡のレゲエアレンジB5でのまったりしたバッキング、哀感のあるB6でのヴァイオリン奏法も交えたメロウなオブリ、どこも聴きどころ満載で、山岸さんのいい意味での雑食性が表れているアルバムです。

民謡、自分は田舎育ちなのでほとんどの曲を原曲などで聴いており、先入観から抜け出せませんでしたが、曲を知らない外国の方や、若い方にはJazz-Funkとして受け入れられるかっこよさです。

Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡  

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