大場久美子 / Calendar (1978) – 松木恒秀

トップアイドルとトップミュージシャンの共演です。

A1. カイトに乗せて100マイル
 2. サンモリッツ速達便
 3. あなた
 4. カレッジ・シューズ
 5. 遅い朝食
 6. ミルキー・ウェイ

 
B1. ディスコ・ドリーム
 2. フルーツ詩集
 3. Mr. ムーンライト
 4. 雨に消えたジュン
 5. ジャングル・ジム
 6. さよなら ありがとう
 


 
大場久美子さんの'78年の作品です。アルバムとしては3枚目にあたり、それぞれをカレンダーの月に当てはめた12曲が収録されています。A面冒頭のイントロダクションの通り、初めて行ったというロンドンで録音されたという触込みです。インナーにクレジットがありリズム隊などベーシックな部分を日本人ミュージシャンが担当し、ストリングスやブラスなどの上物を現地のOrchestraが担当しています。しかし、日本からこれだけの数のミュージシャンやスタッフを連れて行くとはどれだけ制作費がかかっているのでしょうか?
トップミュージシャンを集めたバックの演奏は完璧である一方、3枚目を数えても音程(自ら音痴と公言していたようです)も声量(Michael Franksとは別次元の声量のなさです)もクーミンの歌唱力は前作同様で、危うさに聴いている方がハラハラします。そこを狙っているとしたら確信犯的な作り方だと制作サイドの企画力に感服いたします。当時はテレビでも歌番組全盛、和田アキ子さんや大橋純子さんと同じステージに立っていることを想像すると恐怖です、
本作も”微笑のメロディー”で書いた通り、ユニオン巡りで買い集めたうちの1枚です。本編のレコードよりファンのお目当てであり売り上げに貢献したであろうクーミンのカレンダーは入っていませんでした。きっとファーストオーナーのファンが壁に飾ったのでしょう。購入の目的は松木さんのギターですのでノープロブレムです。(強がりや負け惜しみではありません!)値段もそのためか380円でした。

<ギターの聴きどころ>

ギターには、エレクトリックは松木さんの他に直居隆雄さん、芳野藤丸さん、水谷公生さんがクレジットされています。アコギは吉川忠英さんです。個別曲のクレジットまではありません。さて、お目当て松木さんの参加曲は?クーミンの歌ともども、ハラハラしながら1枚聴き終えましたが、確実に参加しているのは10月のB4と思われます。同じ男性を愛してしまった親友との愛と友情のはざまで悩む乙女心を歌ったスロウで、イントロでのテロリロ、ヴァイオリン奏法、歌の合間での松木節のオブリが左から聞こえます。かなり硬めの音です。右のミュート気味のコードバッキングも松木さん?
ミディアムのBossa調のB3で細かく刻む左のカッティングも松木さんでは?
その他の曲でも、A3〜A5、B1の右のバッキング、B2の左が怪しいですがアレンジも担当する直居さんでしょうか?
トップアイドルとトップミュージシャンとの共演(勝負や対決にはなっていません)、カレンダー付きは結構いい値段になっていますがクーミンのファンの方もスタジオミュージシャンファンの方もぜひ聴いてください。




Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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