Michael Franks / Sleeping Gypsy (1977) – Larry Carlton

声量よりセンスで勝負!ギターはエロティックです。

A1. The Lady Wants To Know
 2. I Really Hope It's You
 3. In The Eye Of The Storm
 4. B'wana - He No Home

B1. Don't Be Blue
 2. Antonio's Song / The Rainbow
 3. Chain Reaction
 4. Down In Brazil
前作に続き、Cruseders のバックアップを受けた1977年の作品です。JazzやBossaの風味を効かせたいわゆるAORで、肩肘はらずにゆったりとワインでも飲みながら聴くのにぴったりです。達人達の演奏の中で、決してシャウトなどすることのない囁くような歌い方は、全編Mellowさに溢れています。(Larryのクレジットを見て即買いしましたが、当時はサザンソウルを中心に聴いていたのでしばらくはこの淡白な良さがわからず、Solomon Burke の1/100万ぐらいしかない声量をヘナチョコに感じていました。まだまだ子供でした。)後で知るのですが、A1やB2は多くの人にカバーされており、その美しい旋律を興味深く聴き比べる楽しみもあります。(歌のうまさや声量では負けている気がしますが、独特の個性は唯一無二であり、他の盤でもEricGaleが参加したりしているので信用買いを始めるほど一時期はハマっていました。

<聴きどころ>

A1のイントロから甘さ満載です。その他の曲でもやはり囁くようなフレーズで歌に寄り添っています。インナーにはP90仕様のレスポールを手にした写真が写っています。この盤ではほとんどオーバードライブ感を感じません。2年前のArt of Tea と傾向は一緒ながら、よりシンプルになり、ボリュームペダルとチョーキングを巧みに操ったサウンドでさらにエロティックに歌っています。この翌年にはあまりにも有名なソロ作をリリースするのですが、サウンドは真逆です。クリーントーンのCarltonのギターの良さに目覚めたのもこの盤(とソロのFriends)でした。B4.のソロはJazzyでちょっと異色です。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡       

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