David T. Walker – Ahimsa (1989) – 山岸潤史

山岸さんとの熱い再共演が聴けます。

 1. Ahimsa
 2. Consultation
 3. Plumb Happy
 4. Didn't I
 5. Colorful
 6. Going Up
 7. Walk This Way
 8. Good Thoughts
 9. You Are My Sunshine






David T.Walkerの'89年リリースの作品です。'87年の"Y-ence"、'88年の"With Smile"同様、自身のバンドWarm Heartsをバックに、ゲストを招き、前年'88年の12月にLAでレコーディングされています。本作でもコンポーザーの才能を発揮し、R&Bスタンダードの9以外は自身の作曲です。
前作、前々作はThe Baked Potatoからのリリースでしたが、本作はHalf Moonで、いずれも日本のAlfa Moon下のレーベルで、当時の日本でのDavid T.の日本での人気の高さが窺えます。
本作は、David T.作品になんと山岸さんがゲスト参加ということで、発売日を心待ちにして購入しました。前作まではアナログで購入していましたが、本作はCDです。再生時の手軽さはありがたいですが、裏ジャケの写真の写真の小ささなど、「もの」としてのありがたみは薄れれた気がします。

<ギターの聴きどころ>

メンバーも一緒であることから、基本は前作・前々作の路線を踏襲しています。ギターも裏ジャケに写っている通り、永年の愛機のトンガリByrdlandです。(かなり年季が入ってきています)サウンドはコーラスなどのエフェクトが薄まり、柔らかいサウンドに戻っています。
1のBossa Novaリズム、キャッチーさを感じさせる2,70年のタイトル作をリメイクした3,Funkyな5,69年のタイトル作のリメイク6,
Jazzyな8など、独特のタッチでのプレイが堪能できます。
しかし、自分の好みとしては、やはり歌伴でのプレイで、Jazzyなスロウの4(VoはSylvia Smith)、ポップな8(VoはMaxi Anderson,’95年のBelovedでも1曲歌っています)でのヴォーカルに絡む絶妙なオブリが気に入っています。
そして、最大のお目当てである8です。山岸さんが、自作のMy Pleasureでのゲスト参加の返礼にLAまで駆けつけて(押しかけて?)参加しています。この曲ではクルセでの盟友Stix Hooperがドラムを、プロデュースも担当した池頼広さんが6限ベースをプレイし、他の曲とまた異なるGrooveを作っています(頭のカウントから既にGroovyです)。その上に乗るギターは左がDavid T.右が山岸さんで、イントロから二人の掛け合いが聴けます。(山岸さんがかなり当時愛用した347でDavid T.に寄せたプレイをしています)
David T.のテーマに、山岸さんの粘っこいソロが続き、Neil LarsenのBluesに回帰したオルガンソロ、David T.の弾けるソロと展開します。最後は再びDavid T.のテーマからソロの応酬でフェイドアウトします。これまでの8曲がどちらかといえば優雅さを感じさせる一方で、この1曲は各プレイヤーがルーツに戻り、自然に溢れ出てくる熱いプレイになっていうように感じました。
一時期は、中古版がとんでもない値段になっていましたが、二度の再発を経て最近は値段も落ち着いているようです。David T.ファンの方も、山岸さんファンの方も、ぜひ聴いてみてください、








Emotional度♡♡♡♡♡ 9で一気に温度が上がっています。 
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡ 
お酒のお供度♡♡♡♡♡  

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