June Yamagishi / My Pleasure (1988) – David T. Walker, 山岸潤史
![](https://session-guitarist.net/wp-content/uploads/2021/07/my-pleasure-e1717634419208.jpg)
Our Pleasure!です。
A1. No To Johnny Good Time 2. Take Us This Way 3. Double Deals 4. I'll Come Running Back To You B1. Give This Love A Try 2. We Need You Right Now 3. Best Thing That Ever Happened To You 4. Please Send Me Someone To Love ※CDは1曲(Getcha)多く、曲順も一部変わっています。
山岸さんの'88年のリーダー作です。これ以前にもフュージョン全盛期に2枚のリーダーアルバムとギターワークショップのコンピを出しており、Westroad Blues Band、So Baad Revue、Myx、Chickenshackなどのバンドや数多くのセッションでBlues,Rock,Funk,Soul,などのあらゆるジャンルにまたがってプレイしてきた山岸さんのそれまでの集大成的なアルバムです。一緒にプレイしたいミュージシャンを呼んで自分がやりたいこと全部詰め込んだアルバムだと言っていました。バックはJames Gadson(Ds)Bobby Watson(B)Les McCann(P)続木徹さん(Key)はじめ、自身の人脈からの豪華な顔ぶれです。さらにゲストでShuggie Otis、Bobby Womack、そしてDavid T.Walkerを招いて共演しています。このレコードを聴けることは私にとってもMy Pleasureでした。初めにレコードを買ったのですが、買った後にCDはもう1曲多いと気づいて、CDも買い足しました。ジャケットも格好いい!自分の中では10本の指に入る愛聴盤です。
<聴きどころ>
エレピから始まるシャッフルのA1からLester Abramsのヴォーカルとともにナチュラルサウンドとデイストーションサウンドとを使い分けてノリノリのプレイです。
A2のスロウBlues,A3のシャッフルはShuggie Otisとの共演です。右が山岸さん、左がSuggieです。年が一緒ということで親近感とライバル意識があるとのことでしたが、熱い掛け合いが聴けます。(CDのみ収録のGatchaもSuggieとの共演です。)
Sam CoockのA4では、Bobby Womackの熱唱が感涙ものです。原曲よりかなりドラマティックにアレンジされていて山岸さんのギターもよく歌っています。
B1もWomackの熱いヴォーカルに応えるように時に激しく、時に優しくEmotionalなプレイです。なお、CDではPart1&2として12分以上の熱演です。
Donny HathawayのB2では、粘っこく歌う山岸さんのテーマに続き、David T.のソロが入ってきます。
B3は、David T.のイントロから山岸さんのタメまくるテーマが続きます。両曲でのDavid T.のソロも、時に激しく、時に優しくEmotionalなプレイです。
2人だけで演奏しているB4は、山岸さんが口を大きく開けてヨダレをたらしながら弾いている姿が、David T.も、目をつぶって頭を振りながら弾いている姿が目に浮かぶ名演です。
どの曲でも二人で語らい合うような円熟したプレイを聴かせています。
この頃メインで使用していたES347とMoon?のストラトで、どの曲を聴いても素晴らしいサウンドを聴かせてくれます。こんなギターが弾けたら、と思いながら30年以上経ってしまいました。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
リンク