B.B. King – (Guitar Workshop Special) B.B. King & Sons, Live (1990)- 山岸潤史、吾妻光良、野呂一生

King Of Blues と日本の濃い息子達

 1. Theme Of Unusual - Blue Monk (バックミュージシャン)
 2. Sweet Little Angel
 3. How Blue Can You Get
 4. Paying The Cost To Be The Boss
 5. Guess Who
 6. Double Deals (山岸潤史)
 7. Everything Needs Love (Malta)
 8. Let The Good Times Roll(Malta)
 9. Feelin' Fine (上田正樹、梅津和時)
10. The Thrill Is Gone (野呂一生)
11. Caldonia (全員)
12. Darlin' You Know I Love You(山岸潤史)




'90年の中のサンプラザでのライブ盤です。B.B. Kingを父と慕う日本の息子達との共演企画盤です。私も行きました。ただし、先輩の紹介で場内監視・警備のバイトとして。会場内の客席に立ち、過度に盛り上がったお客様を注意する役割で、ステージに背を向けお客様の方を向いて立つ役割でした。
幸い、酔って暴れたり、前の方に押し寄せる人はいなかったのですが、ステージが気になって度々振り向いてチラ見しておりました。公演が終わってから
バイト代を受け取るときに、警備リーダーの人から「君、しょっちゅう振り向いてたよね」と言われ、「すみません、大ファンなもので」と謝ったら
「いいの俺もファンだから。わかるわかる」と飲みに連れて行ってくれました。いい人達といい時代でした。

<ギターの聴きどころ>

さて、内容です。
オープニングはバックを務める皆様のインストです。吾妻さんのギターが相変わらず強烈です。
進行役の吾妻さんの紹介に続いて、御大が登場します。愛機ルシールを手にし、最初の1音を出しただけで感動です。私自身もそれまで来日のたびに見に行っていたのですが、毎回新たな感動があります。ちょっとギターが歪みすぎの気がしますが、ピッキングの強弱や左手のチョーキング・ビブラートでの表現力の豊かさは見事というしかありません。初顔合わせにも関わらず、バックも息がぴったり合っており、皆様がいかにB.B.を聴き込んできたかを窺わせる演奏です。
2~5までの聴き慣れた一連の名曲の演奏の後、ゲストが合流します。
6の山岸さんは、自身のMy Pleasure からのノリの良いシャッフルナンバーです。'72年の公演の際にもWestroad Bluesbandとして共演したとのことですが、B.B.と対等にプレイしています。(音の大きさも!)
7,8はMaltaさんです。爽やかさがウリのSAXがB.B.と合うのか?と思っていましたが、さすが本場バークリーでジャズを学んだだけあって、エモーショナルな掛け合いを聴かせます。8での吾妻さんはじめとしたバックの掛け声が本当に楽しそうです。
9は上田正樹さんです。少し抑え気味に入りますが、相変わらず渋く、熱いノドを聴かせます。梅津さんのSAXもいつも以上にブリブリしています。
10は野呂さんです。Casiopeaのテクニカルなイメージしかなかったのですが、B.B.の最大のヒットであるマイナー調の曲には、ペンタ以外の音選びやエフェクトかかったサウンドが意外にマッチしていました。山岸さんが弾けばまた違ったムードになるとは思いますが。
アンコールの11は全員参加での大円団の演奏です。ここでは、個人的には吾妻さんが勢いで圧勝と感じます。(2コーラス、仕事を忘れてガン見してしまいました)
11は、山岸さんとのDuoです。山岸さんの熱望により実現したとのことですが、Jazz,Blues,Soul全てに精通するMellowなギターがB.B.に対する敬愛とともに溢れ出てきて、感動的な共演です。(のちのインタビューでは終わった後、ヒザがガクガクした、と言っていました)

ここに収録された以外の曲(忘れてしまいましたが)本当に感動的なライブでした。記録として残されたことに感謝します。


Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡ B.B.のギターはBlues界で最もMellowではないでしょうか?
酒のお供度♡♡♡♡♡ 警備のため会場で飲めなかったのが残念!ポケットに忍ばせればよかったか(オイオイ!)

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