June Yamagishi & Shinji Shiotsugu / Together Again Blues in New Orleans (2007)

日本のBluesギターレジェンドの最後の共演です。

 1. Not Yet
 2. Statesboro Blues
 3. Reconsider Baby
 4. Tramp
 5. Got My Mojo Workin'
 6. Ain't Nobody's Business If I Do
 7. The Stumble
 8. The Sad Nite Owl
 9. Big Legged Woman
10. My Babe
11. Blues at the Domhouse



塩次伸二さんと山岸潤史さんの'07年作の共演盤です。山岸さん居住のNew Orleansで現地のミュージシャンと録音されています。
WestRoadBluesBandのメンバーとして、日本のBluesの創成期を支えてきた二人、解散後はBluesを軸足にしながらも別々の道を歩みますが、84年のJunctionレコーディングを機会に再結成、それぞれの活動と並行してライブやレコーディングを行ってきました。山岸さんの渡米後10数年を経て、まさかの現地での共演が実現しました(インナーの解説を参照ください)発売日を心待ちに新譜を買いました。WestRoadBluesBandでのレパートリー含むBluesスタンダード曲+オリジナル2曲の濃い11曲です。(個別の曲が解説されています)
ジャケットのデザイン、美しい木目(ハワイアンコア?)で、これも私好みです。
<ギターの聴きどころ>

右が伸ちゃん、左が山岸さんです。(いつもは伸ちゃんはナチュラルトーンなのですが、左右ともドライブが強いサウンド(伸ちゃんのドライブサウンド珍しいです)の曲もありつつ、フレーズに個性が現れています
1のシャッフルから飛ばします。オクターバー感もある伸ちゃんのドライブサウンドが新鮮です。
2でもドタイブサウンドでElmore調のスライドプレイです。山岸さんも絞り上げるようなチョーキングで応酬します。
スロウの3では、伸ちゃんのナチュラルトーンによる(センターポジション)コントロールの行き届いたプレイが見事です。
1stでもカバーしていた4は、よりオリジナルに回帰したアレンジです。コンビネーションのカッティングに乗せて、エコーの強いストラトサウンドでの伸ちゃんのソロとWahを噛ませた山岸さんのソロが続きます。
定番の5は、N.O.の特徴的なビートに乗せて、イントロ、ソロともトレブリーなストラトのサウンドです。
1stやライブ盤でもカバーしていた6、本作ではFreddie Kingのライブ盤を下敷きにしたアレンジで山岸さんのプレイもFreddieのオマージュである一方、伸ちゃんのソロはナチュラルトーンの貫禄のプレイです。いつもよりピッキング強めに感じますが山岸さんに触発されたのでしょうか?
7もFreddieの絞り上げるようなフレーズと畳み掛けるようなフレーズをふたりが異なったトーンでプレイします。
一転してムーディなスロウでは、Dupreeっぽくテーマをハモり、ソロでは二人ともナチュラルトーンで歌い上げます。
Freddieの曲が続き、FunkBluesの9ではキレの良いカッティング、ドライブトーンのソロを山岸さんが、リフと最初のソロ(スタジオ盤では珍しい絞り上げるような熱いプレイです)が伸ちゃんと思います。
再びN.O.ビートの10、ここでもロングトーンとチョーキングプレイの山岸さんと小技でニュアンスをつける伸ちゃん、それぞれの個性が際立ちます。
二人によるギターが歌い、泣き、語らいあうスロウの11で幕を閉じます。
翌年には、伸ちゃんが急逝、二人の共演はこれが最後となってしまいました。すでに15年近く経つのに昨日のことのような感覚です。先日のブルースカーニバルジャパンでのホトケさんと山岸さんの共演、伸ちゃんのいない喪失感否めませんでしたが、天国で聴いていてくれたことと思います。







Emotional度♡♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡♡       

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