Billy Joel / Piano Man (1973) – Larry Carlton

表情豊かなヴォーカルを好サポートするギターです。

A1. Travelin' Prayer
 2. Piano Man
 3. Ain't No Crime
 4. You're My Home
 5. The Ballad Of Billy The Kid

 
B1. Worse Comes To Worst
 2. Stop In Nevada
 3. AIf I Only Had The Words (To Tell You)
 4. Somewhere Along The Line
 5. Captain Jack
 


 
Billy Joelの'73年の作品です。2ndにあたり、Columbia移籍後の1枚目になります。初のチャート入りを果たし、ここから押しも押されもせぬビッグネームへの道を歩むこととなり、タイトルはBillyのニックネームとしても定着しています。N.Y.のイメージが強いBillyですが、この時期は西海岸側で活動していたようで、Michael Omartianのアレンジのもと、CarltonやWiton Felderなどの西海岸組がバックを務めています。
Billy Joellを初体験は小学生の時で、ラジオから流れた「My Life」や「Starnger」をカセットテープに録音して聴いていました。その後は約20年ほどブランクがあるのですが、ユニオンやレコファンの安箱から発見しては購入していました。数が出たせいもあり、多くは100円セール盤でした。一方、本作は安箱で見かけたことはなかったため、入手するのは随分遅くなってしまい、'00年代の半ばごろでした。800円ぐらいだったかと記憶します。裏表のジャケットとも、モノクロの本人のアップ顔で正直怖いです。これでヒットしたのはよほど中身が良かったのだろうな、などと思いながらインナーを見るとCarltonの名前が書いてありました。

<ギターの聴きどころ>

ギターはCarltonとDean Parks,Richard Bennettがクレジットされています。個別曲の記載はありません。
A1,A2ではギターは特に目立ったプレイはありません。
A3では、曲の中盤より、左からドライブサウンドのリフやロングトーンを交えたオブリが絡み、ソロも入ります。
A4でもアコギのコンビネーションバッキングですが、ドライブサウンドによるオブリが曲の中間部のみ左から入ります。A3,A4ともまだ荒削りながらよく歌うプレイです。これがCarltonでしょうか?
ドラマティックに展開するA5,今度は右からユニゾンチョーキングのキメが入り、中盤に少しだけオブリが入ります。
B1は左がドライブ+Wah、右がフェイザーも使ったのコンビネーションバッキングです。
Bでは、後半に右からヴァイオリン奏法も聴けます。
カントリー風味も感じさせるB3,右から小音量ながらドライブサウンドのロングトーンが聴こえ、ブリッジ部では左右からナチュラルトーンでのコンビネーションが聴けます。エンディング付近では右のロングトーンプレイが映えます。
美しいメロディを持つB4も、コントロールされたドライブサウンドでのリフやオブリが右から入ります。
ラストのB5、やはり静かに入りますが、途中から盛り上がり、ドライブサウンドが左右から聴こえてきます。ブリッジ部分ではドライブを絞ったプレイが入り、エンディングに向けてシャウトするBillyに熱いオブリで絡みます。
さて、Carltonはどのプレイなのでしょうか?Dean Parksが参加していなければ、全てCarltonのプレイだと思いたいのですが、
Parksも一流セッションマンとして、技術も歌心も持ち合わせ、Carltonと似たようなプレイもしますので悩ましいところです。
(二人の共演盤は弊ブログでもMichael Omartinのリーダー作やThelma Houston & Plessure Cooker野口五郎さんを取り上げています)
いずれにしても、どの曲でも表情豊かなヴォーカルを好サポートする名演です。






Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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