Michael Omartian – White Horse (1974) – Larry Carlton,Dean Parks

なんとParksが熱いソロを弾いています。

A1. Jeremia
 2. Fat City
 3. The Orphan
 4. Silver Fish
 5. Add Up The Wonders
 
 
B1. Take Me Down
 2. Right From The Start
 3. The Rest Is Up To You
 4. White Horse

 
 
Michael Omartianの'74年の作品です。Michael Omartianは、Christopher CrossやMichael BoltonなどのAOR系のプロデューサーとしての活躍が有名ですが、自身名義でもリーダー作を出しており、本作が1stとなります。自身がプロデュース、作曲、アレンジキーボードとパーカッションを担当し、これまでのセッション人脈によるミュージシャンをバックにヴォーカルもとっています。(割と渋めの声です)
Carltonはじめ豪華な西海岸勢参加のChristopher Crossのアルバムで名前を知り、その後奥方様との連名アルバム"Mainstream"を聴き(Carlton参加)、他の作品も探し始めたところ行き当たったのが本作です。(Rock館にありました。日本盤の中古です。)裏ジャケのクレジットにはCarltonの名前があり(ギターだけではなくベースも)、更にはDean ParksにSoloと書かれています。マジすか!(フルートやサックスも)。一体、どんな作品なのでしょうか?1500円ぐらいしましたが迷うことなく購入しました。







<ギターの聴きどころ>

二人のギター(特にソロ)に興味津々で針を落としました。
A1,印象的なクラビネットの響きから、弾むようなリズムを持つアップの曲がスタートします。ところどころで左から鋭いディストーションサウンドでオブリが入ります。中間部では左からパン飛ばしで右へ渡る効果音的なギターも入ります。トランペットソロに続いて右からチョーキングとピッキングコントロールが効いたソロが入ります。引き継いで、右からアタックが強いプレイでのソロが続きます。後半右はWahも続ます。左、右、どちらもCarltonっぽく聞こえますが、クレジットにはParksがSokoと書かれており、左のメインがParks,フレーズから判断すると右がCarltonでしょうか?いずれにしてもParksがこれだけ熱いソロを弾くとは!
A5では、主役の美しエレピで始まるスロウ、ここでの中間部のソロ(右)、チョーキングとロングトーン、そして空間をうまく組み合わせたよく歌うプレイ、これはCarltonと思います。
ロックのB1、これも二人の共演と思いますが自分の好みの範囲外でした。まあ、二人ともこういうプレイもできるのを再認識した程度でした。
B3はLeadがCarltonと書かれていますが、左右の回転数を早めたようなギターがは該当するのでしょうか?であればCarltonの持ち味の歌心が台無しになっているアレンジではないでしょうか?
壮大な雰囲気を漂わせて始まるタイトル曲のB5、ここでのソロもParksではないでしょうか。
1枚通して聴いてみて、正直両者の聴き分けができませんでした。全部Carltonと言われたら信じてしまうかもしれません。(逆に、全部Parksと言われたら信じないかもしれません。)勝手な推測では、上記以外の曲のバッキング等も含め、左がParks、右がCarltonと思います。Carltonのロック色の強いプレイにも驚かされましたが、Parksがギンギンのサウンドでソロを弾いていることにびっくりでした。クルセやSteely Danでは、Carltonがリードを弾くための空間を作るバッキングを担当していたり、自身のユニットのKoinoniaでもリードはHadley Hockensmithに任せて裏方に徹していたあのParksがこんなプレイを!しかもCarltonと互角以上に!(オマケにサックスやフルートまで)このアルバムで、ワタクシの抱いていたParks観が覆りました。これを機に、手持ちのレコードで再度Parksのプレイを注目して聴くようになりました。(他にもソロを弾いているセッション作ありましたので別の機会に!)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡ 

お値段もちょっとびっくりです。

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