Carmen McRae / Just A Little Lovin' (1970) - Eric Gale
若きGaleのどBluesなプレイとサザンソウル風のプレイが聴けます。15はDupreeでは?
1. Just A Little Lovin' 2. Something 3. I Thought I Knew You Well 4. I Want You 5. More Today Than Yesterday 6. Here There And Everywhere 7. Carry That Weight 8. Breakfast In Bed 9. I Love The Life I Live 10. What'cha Gonna Do 11. Didn't We 12. Goodbye Joe Bonus Tracks 13. I Love You More Than You'll Ever Know 14. Just a Dream 15. Silent Spring Carmen McRae の'70年の作品です。50年代から活動し、多くのレコードをリリースしているJazzシンガーのビッグネームですが、本作ではプロデュースがArif MardinのためかJazzの枠にとらわれない幅広いジャンルの曲を取り上げており(Beatles(2,6,7)など当時のヒット曲も)、The Dixie Flyersなどのバックに乗って黒いヴォーカルを聞かせてくれています。 私めが買ったのは、日本でのリイシューCDで、ボーナストラック3曲が追加、このうち2曲にGaleがクレジットされています。Carlton参加のCan’t Hide Love、Dupree参加のI’m Coming Home Againを先に聴いていて、Carmenのアルバムを集め始めたところ、新宿UnionのJazzフロアで本作とGaleの名前を発見、しかもBeatlesの曲が3曲も入っていて、Sarah Vaughnの"Songs Of The Beatles"('81年) と聴き比べてみたい思いもあり、速攻で購入しました。
<ギターの聴きどころ>
目当ての一つのGaleは、ボーナストラックの、13,14に参加しています。 Al Cooperの13、いきなりどBluesギターで入ってきます。ちょっと歪んだサウンド、チョーキングのタイミング、粘っこいビブラート、時に鋭く切り込むフレーズの組み立て、まるでOtis Rushかと思いました!ヴォーカルやコーラス、ピアノはリバーブかかっていますが、ギターはノーエフェクトで、余計に生々しく感じます。後半には、お得意のトレモロピッキングフレーズで盛り上げて曲が終わります。 Donny Hathawayでは、Dupreeがギターでした。 メロウなスロウの14ではダブルストップを多用したオブリが聴けますが、まだ自己のスタイル確立の途上だったのでしょうか、後年のプレイと比較するとMuscle Shoalsのようなサザンソウル風味も感じられます。(苦味を伴う程よい甘さとクセの強さは既に有って良い感じです) その他の曲では、The Dixie FlyersのCharlie Freemanがメインのギターのようです。2でのプレイがないのは残念でしたが、 7での淡々としつつも泣くプレイ、9でのBluesyなプレイ、10でのサザンソウルバッキングなど聴きどころがたくさんあります。 11のJazzバッキングはAl Gafaとのことです。 15は、弾き人知らずのようですが、Bluesyなフレーズが随所で聴けます。 独特のタイム感をもつ節回し、Arif MardinプロデュースだしAtlanticなのでDupreeでは?
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ 13は凄い! |
Mellow度 | ♡♡♡ |
お酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
リンク