Carmen McRae / Can’t Hide Love (1976)- Larry Carlton
A1. Can't Hide Love 2. The Man I Love 3. Only Women Bleed 4. I Wish You Well 5. All By Myself B1. Music 2. Lost Up In Loving You 3. You're Everything 4. Would You Believe 5. A Child Is Born Jazzヴォーカルの大御所、Carmen McRaeの'76年のBlue Note作品です。Harvey Mason,Joe Sample,Dave Grusinなど、これまた豪華なバックに囲まれ、スタンダードから当時のヒット曲(Earth,Wind & FireやEric Carmenまで)を堂々とした歌いっぷりで、自分の世界を作っています。このLPも収録曲や参加ミュージシャンを見ての裏ジャケ買いで、自分にとって初めてのCarmen Mcrae体験でした。(その後数枚買っています。よく比較されるSalahやElla より好みかも知れません。)秋の夜長にゆったり聴いてみてください。
<ギターの聴きどころ>
Carltonは、A3,A5,B1,B2に参加しています。Alice CooperカバーのA3は、Etta Jamesの荒々しさ、いい意味での品の無さとはまた違う仕上がりで、大人の色気が漂います。Carltonのギターも濡れたクリーントーンで、時折指弾きを交えた抑制の効いたピッキングとチョーキングとスライドを多用したフィンガリングで艶やかに歌っています。Eric CarmenのA5でもシンプルながら情感たっぷりのフレーズで歌に絡みます。B1では、ヴァイオリン奏法やダブルストップ、スライドなどのオブリで彩りを添えます。Kenny RankinのB2では、ヴァイオリン奏法のタイミングやノートの選択が絶妙です。 ドライブサウンドだけではないCarltonの魅力が溢れた1枚です。もう一人のギターのDennis Budimir(Marlena Shaw にも参加していました)は、50年代後半から数多くのJazz(Deep SoulのClarence Cartarのアルバムにも!)参加しているベテランで、A2のフルアコと思われるコードワークが美しいです。A1とA4のギターはクレジットがありませんが誰が弾いているんでしょう?
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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