Chickenshack / Loving Power (1987) – 山岸潤史

Sweet Soul カバー FusionでもSmooth Jazz でもありません

A1. La La Means I Love You (Delfonics)
 2. Pillow Talk (Sylvia)
 3. Love Won't Let Me Wait(Major Harris)
 4. If You Don′t Know Me By Now (Harold Melvin & the Blue Notes) ~ 
    Don′t Let Me Be Lonely Tonight(James Taylor ですがIsley Brothers に近いかも)
B1. Back Stabbers(The O'jays)
 2. Soulful Strut (The Young-Holt Unlimited)
 3. Me And Mrs. Jones (Billy Paul)
 4. Emotion (Webster Lewis)
 5. Song For Donny (The Whispers)
※CDでは、Inner City Blues~Mercy Mercy Me~What's Going On(Marvin Gaye) と
 Can't Hide Love (Earth,Wind& Fire) が入っています。

1作目、2作目の素晴らしさによる期待感から発売日に高田馬場のムトウ(早稲田通りを挟んで2件ありましたがレコード屋の方)で即購入しました。(スタンプ12枚貯めると1枚LPもらえるので国内盤は専らここで買ってました。)全曲、Soulのカバーですが、恥ずかしながらそれまで原曲を1曲も聴いたことがありませんでした。さっそく、原曲探し(曲名の後ろにカッコ書きしました)の旅が始まり、B4. 以外はほぼ1年以内に手に(耳に?)入れました。今だったらググればすぐですが、当時は、ネットなどなく、雑誌の情報やレコード店の店員さんの情報で集めました。B4.は難航し、オリジナルを手に入れるのに10年近くかかりました。1作目でもBetcha By Golly Wow(The Stylistics) をやったり、数年後にはLoving PowerⅡをリリースしたりしていますが、どれも原曲の良さを残しつつ、自分たちのものとして消化し、更なる美しさへ昇華させています。(いい曲が多いので他のアーティストによるカバーバージョンも集めました。B4.のMerry Clayton盤はぜひ聞いてください。抜群の歌唱力で、他もいい曲揃いなので)CDは2曲多く、2年後CDプレイヤーを買った時、一緒に購入しました。(CDの普及に向けた商魂たくましい商法にまんまと乗せられました)

<聴きどころ>

A1.で美メロを淡々と奏でるスタートから、ラストのB5.のタメまくりのソロまで、山岸さんのSoulFulなギターが満喫できます。(ストラトとES347半々ぐらいでしょうか。ライブでも持ち替えてやってました)B2.のオクターブ奏法からJazzyなソロへの展開、A4.でのアコギのオブリ、B4.でのシングルノートカッティングとタメとスムーズさが同居するソロ、B5.の空間を大事にしたフレーズ、どれも素晴らしいです。山岸さんの引き出しの多さと、それでいて個性の強さに引き込まれます。リズム隊も土岐さんのSAXも、続木さんのキーボードも、Wonell Jonesやタイロンさんのボーカルも、すべて美しく作用し合っています。酒が進みます。

Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡        

探すのに苦労したB4の別カバーです。

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