Donald Byrd / Street Lady (1973) – David T. Walker

David T.のギター、Soft & Mellowだけではありません。

A1. Lansana's Priestess
 2. Miss Kane
 3. Sister Love

B1. Street Lady
 2. Witch Hunt
 3. Woman Of The World
 


 
Donald Byrdの'73年の作品です。前作”Black Byrd"に続き、かつての教え子であるLarry Mizellがプロデュースを担当し、Chuck RaineyとHarvey Masonのリズムなど、豪華なメンバーの演奏によりMellowでFunkyで緊張感のある作品に仕上がっています。ハードバッパーとして名高いDonald Byrdですが、自分は60年代以前をそれほど聴き込んでおらず、前作から'76年の"Caricatures"までのMizell兄弟絡みの作品を心地よいと感じます。(David T.も参加していますので)
90年半ばのアシッド・ジャズやレア・グルーブで俄に注目を集めましたが、幸いにして値段が跳ねあがる前にLPをそれほど高くない値段で購入できました(US盤ではないためかもしれません)。ただし、盤の状態は悪く、再発後のCDを中古でこれまたそれほどではない値段で購入できました。しかし、こういう個性的なデザインのジャケットは眺めて聴くにはやはりLPサイズに限ります。(老眼だし)

<ギターの聴きどころ>

David T.は全曲に参加しており、曲によっては左右重ね録りしております。前作もDavid T.参加なのですが、Wahの多用などサウンド的に???なところもあるので、本作の方が好みです。(本作でもところどころ使ってますが)
A1、頭から左からコードカッティングが聴こえてきます。ところどころWahが入っていて、このぐらいであれば良いアクセントになるのかなと感じます。80年代以降はこのようなシンプルなカッティングをプレイすることは少ないので逆に新鮮に感じました。Bobbi Humphrey のBlacks And Bluesと似たテイストを感じました。(これもMisellプロデュースでDavid T.参加です。)
A2では、右でカッティングの合間にヴァイオリン奏法が入っていて、その後はWahのオブリに続きます。クレジットにはギターはDavid T.だけしか載っていませんが、後半の濃い三味なカッティング、オブリ以外、ちょっとらしくないプレイに感じる箇所があります。本当に全部David T.?
哀愁を感じさせるA3,右はWahのカッティング、右はMellowなテロリロフレーズやダブルストップです。と思っていたら、後半は右もWahですね。
疾走感と緊張感に溢れるB1、David Tのギターも低音源のリフから高音源のカッティングまで縦横無尽に動き回り、激しく弦を弾いて(叩いて)います。今ではMellow&softという括りで語られることが多いDavid T.ですが、甘いだけではないタフなFunknessを感じます。(この年のソロ作、"Press On"でも「With A Little Help From My Friends」などで激しいプレイをしています。)右手の親指の筋肉が異様に隆起している理由がわかります。主役のByrdも、ピアノのJerry Petersも、RaineyもMasonも、変な語りとコーラスもみんな逝っちゃってます。
次のB2もCoolな曲自体はCoolな雰囲気ながら、各パートの演奏自体は熱く激しい不思議な曲です。David T.もWahでの熱く粘っこいフレーズを連発します。毎々思いますが、Wahない方が表現力が活きるのでは?
ラストのB3はMellowなGrooveに乗って、右でテロリロやダブルストップ、小刻みにカッティングを畳み掛けてきます。ここではWahはなく、David T.のフィンガリング、ピッキングなどのニュアンスを聴きとることができ、ギター視点では本作のベストトラックです。コーラスの下手さも味がある?Black ByrdでもラストでDavid T,のギターが活躍しています。一連のMizell兄弟絡みの作品、昔ほど高くないのでぜひ聴いてみてください。(MellowなだけではないDavid T.の一面が堪能できます)すっかり主役のByrdをスルーしてしまいました。すみません。(本作では結構影が薄いですよね。)









Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡

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