Esther Phillips / Capricorn Princess(1976) – Eric Gale

A4のGaleのプレイの素晴らしさ!

A1. Magic's In The Air
 2. I Haven't Got Anything Better To Do
 3. Boy, I Really Tied One On
 4. Candy
 
B1. A Beautiful Friendship
 2. Higher & Higher
 3. All The Way Down
 4. Dream


Esther Phillipsの'76年の作品です。Kuduからのリリースで、プロデュースはCreed Taylor、アレンジはDave Matthewsです。バックもGaddやAnthony Jackson、Jeff Berlin、Ralph MacDonaldなどのリズム隊、Ronnie Cuber、Brecker Brosなどのホーン隊と豪華です。
本作も裏ジャケのクレジットとEstherの作品であることからの信用買いです。(値段も高くありませんでした。)時代の趨勢もあり、Disco調の曲も入っていたりしますが、変わらないノリの良さ、高音でのシャウトや個性的なビブラートなどややヒステリックに感じる部分もありつつ、意外にもマッチしています。ただ、自分としては、A2,A4,B1のスロウでの時に吐き捨てるように歌いきる唱法、決してお上品ではありませんが独特の魅力を感じます。

<聴きどころ>

GaleはA3,A4,B2に参加しています。
A3はカッティング、後半にいくにつれ切れ味が良くなっていく印象を受けました。(この曲には、後年技巧派ギタリストとして名を馳せるAllan Holdsworthがペダルスティールで参加しているとのことですが、自分には良くわかりませんでした。)続くA4では、イントロからお得意のバイオリン奏法で入り、語りのバックで、ダブルストップや緩急のあるチョーキングを交えたオブリでムーディーに盛り上げます。歌に入ってからも空間を縫うように自在にプレイし、コール&レスポンスを繰り返します。いつも以上のタメとツッコミで情感に溢れていて、サウンドの美しさと相まって素晴らしいの一言に尽きます。
B2では、弾むJeff Berlinのベースと対照的に、キレの良いカッティングでGrooveを作っています。
A1,B3ではJohn Tropeaが、A2,B1,B4ではSteve Khanが参加していますが、Galeほどの個性(というようりも癖の強さ)はなく、薄く感じてしまいます。
"Alone Again Naturally"の「Cherry Red」でのGaleのBluesyなプレイも是非聴いてください。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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